売れっ子映画プロデューサーでもある川村元気さんが初めての小説を書いたのは2012年。その初小説『世界から猫が消えたなら』は、いきなり2013年の「本屋大賞」にノミネートされ、累計70万部を突破するベストセラーになりました。

川村さんはその執筆中、同書に「世界からお金が消えたなら」という章を設けることも考えていたそうですが、お金の世界は奥深く、「とても１章では書ききれない」と判断し、あらためて正面から「お金と幸せの答え」について考えた小説が本書ということになります。

宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男は喜びに浮かれるよりも逆に不安に襲われ、「お金と幸せの答え」を求めて、いまや大富豪となった親友のもとを15年ぶりに訪ねる――。というところから物語は始まるのですが、単に「お金の話」とひとくくりに出来ないのが本書の特徴であり、魅力でもあります。

すでにお読みいただいた書店員さんや読者の方からは「アクション小説だ」「家族の崩壊と再生の物語」「お金との付き合い方、幸せでいることの方法を見つけられた」「ラスト、胸にこみあげてきた熱いものが目からこぼれ落ちました」……などさまざまな感想が寄せられています。読み手によって受け止め方は多種多様のようです。

みなさんが読了後にどんな感想をもたれるのか？

とても楽しみにしています！