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BRUTUS 918号:CURRY for Geeks

BRUTUS 918号:CURRY for Geeks

BRUTUS No. 918

カレーをグチャグチャに混ぜて食べるのはお行儀が悪い? いやいや、本場のインド料理では混ぜるのが基本。……これがびっくりするくらい楽しい! おいしい!

今号のBRUTUSはカレー特集「CURRY for Geeks 混ぜる、食べる、混ぜる」。いま、食べる人が自分の好みに味を組み立てて、完成させるカレーが注目されています。

巻頭の「東京の混ぜるカレー。」では南インドのミールス、スリランカプレート、ダルバートといった本場の“混ぜる”カレーから、日本で独自に進化した“混ぜる”スパイスカレーまで最新13店を紹介。他にも進化するあいがけカレーの法則を紐解いた「DRY&WET!」。インドを越えて、世界各国の料理と“混ざった”カレ-を追った「国境を越えて、カレーはおいしくなる。」など、様々な“混ぜる”に迫ります。

Book in Bookでは製造法、味、売り上げともに進化を遂げた、驚くほど美味いレトルトカレーの最新事情を徹底分析。事情通3人による解説から、厳選した50品のレビュー、独自にレトルトカレーを製造する人気カレー店〈吉田カレー〉の工場見学、有名シェフによる無印良品のレトルトカレーのアレンジレシピまで掲載。

お店でも、家でも、テイクアウトして外でも、自由にカレーを楽しんでみませんか?



CONTENTS


特集
CURRY for Geeks
混ぜる、食べる、混ぜる。

座談会・混ぜるカレーを語らせろ!

東京の混ぜるカレー。

DRY&WET!

国境を越えて、カレーはおいしくなる。

あの店の名物〆カレー。

カレーあるところにニュースあり。

レトルトは軍の携行食でした。

Book in Book
進化系レトルトカレーのすべて

あの人の家カレー。

札幌スープカレークロニクル 1971年〜2020年

大阪スパイスカレー相関図 2020

日本の中のインド亜大陸を食べ歩く。

 

…and more!


From EditorsNo.918 フロム エディターズ

マジェマジェしてねぇ〜♥

東銀座には日本最古の印度料理専門店〈ナイルレストラン〉があります。気分的には“カレー”を食べに行くというより、名物「ムルギーランチ」を食べたいがために足繁く通っている感じ。自分にとってはチキンカレーを超越した、特別な料理なのです。番頭のラジャンさんは「ジェンタイテキニマジェマジェシテネ(全体的に混ぜ混ぜしてね)」と、お客さんに促します。もちろん20年来の常連ともなれば、お作法について指導されることもないけれど、このマジェマジェして食べることの楽しさ、おいしさは、通い始めた頃から変わりません。関東圏で育った人は、カレーをグチャグチャに混ぜて食べて、親に叱られたことがあるのではないでしょうか? “お行儀が悪い食べ方”というイメージが付き纏いますが、少なくともインド料理は混ぜて食べるもの。そろそろ、要らぬ背徳感から解き放たれて、カレーを楽しんでもらいたいと思います。

ちなみに、今回の特集でマジェマジェしているのは、お皿の中だけではありません。例えば、国境を超えてローカルフードと混ざり合ったカレーを紹介しています。DRY&WETという形状が異なるカレーを同居させたひと皿にも可能性を感じました。長い歴史を見れば、料理や音楽、アートなども異文化が混ざり合うことで、新しいカルチャーが生まれてきたことは明らかです。もしかしたら、カレーはもっとも身近にダイバーシティを体感できるものの1つかもしれません。そして、日本全国津々浦々に個性的なカレー屋さんが存在し、中でも東京は世界でもっとも多くの種類のカレーを楽しめる街になりました。マジェマジェしながら、読者のみなさんがいろんな異次元を旅できますように。

●鮎川隆史(本誌担当編集)



From EditorsNo.918 フロム エディターズ

「カレーには作る人の内面とか心が出ると思う」

幼い頃、祖母が作るカレーが大好きでした。台所から玉ねぎを炒めた甘い香りがリビングまで広がる、今日はもしや? 甘い香りが次第にスパイシーな香りへと変化して確信する。今日はカレーだ! 夕飯になったら、ご飯の上に「これでもか!」ともりもりにカレーをよそい、たいらげ、そのままソファーで寝る(親に怒られる)。それが、年齢を重ねるごとに、そのカレーにチーズを入れてみたり、ウースターソースをかけたり、自分なりにアレンジするようになっていきました。一人暮らしを始めたら、スパイスカレーに目覚め、友達に、女の子に、カッコつけたくて自分なりのカレーを創作……。

振り返ってみると、自我の目覚め、成長、ライフスタイルの変化と共に、カレーの好み、食べ方も変わっていることに気づかされました。今回担当した「あの人の家カレー。」で、文筆家、ミュージシャン、俳優、芸人、様々な職種の人に「家カレー」について聞くと、子供が生まれて家庭環境が変わったり、強烈な出会いがあったり、それぞれのカレーにドラマが。だいたいの人が話し出すと止まらないので、取材は1時間越えることもしばしば(各1Pにまとめるのに、苦労しましたね……)。

個人的に一番パンチラインだと感じたのは、BiSHのセントチヒロ・チッチさんの「カレーには作る人の内面とか心が出ると思う」という発言。カレー店を取材するとき、何度もこの言葉がチラつきました。
東京も、大阪も、札幌も、今回登場するカレーは、店主の“人となり”が現れていて、単純に“美味しい”から魅かれるだけじゃなくて、作り手のライフストーリーも込みで“推せる”カレー店ばかり。

複雑なスパイスの配合の奥に潜むドラマ、是非、お店で堪能してみてください。

●恩田栄佑(本誌担当編集)



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