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POPEYE No. 857

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特集
ハンバーガーと一緒に……。

ハンバーガー、いつ食べた? 意外にも最近は特集してなかったこの食べ物をお題に、ハワイ、函館、九州と行けるとこまで行ってみた、平成最後の夏。国内外のバーガーショップ、ほぼ100軒を取材してきました。

東京のジャンル別バーガーカタログ、中条あやみとバーガーデート、日本最古のバーガーショップを訪ねて、ローカルチェーンの雄・函館「ラッキーピエロ」へ、海辺のハンバーガーを求め九州ほぼ一周、自販機バーガートリップ in 群馬、ハワイの汁そば・サイミンとチーズバーガー、変わりバーガーにハンバーグ師匠が挑む、雑談から始まるバーガーコラム……などなど。そうだ、ハンバーガー片手に観たいコメディガイドも一緒にどうぞ!


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CONTENTS

[新連載]
村上春樹「村上T」 僕の愛したTシャツたち

[特集]

  • Burgers, we love.
  • あの子とスライダー。
  • 日本最古のバーガー屋を訪ねて。
  • Local “Chain” Burger in Hakodate.
  • Comedy Guide for City Boys.
  • Burgers and the Sea.
  • Raf & Arnie Burger Boys.
  • 自販機バーガートリップ in 群馬。
  • Hawaii, Saimin & Burger.
  • Hamburger Master vs Extreme Burger.
  • Small Burger Talk.

From Editors 1

こりゃあ、興味深い食べ物だ。
不思議なことに、この特集の話をするといろんな人に「ハンバーガー特集、またやるんですね!」と言われることが多かったのです。いやかなり久しぶりだぞ、むしろ最後に取り上げたのはいつかわからないぞ、なんでだろうと考えてみたところ、これまでカレー、ホットドッグ、ピザ、スパゲッティ、ドーナツなど、男の子の好きそうな(そして太りそうな)ものは、たいがい制覇してきていたわけで、なるほどそういうものの延長にハンバーガーってあるよね、たしかに男の子は好きだよね、と合点がいった次第です。

さて、そのハンバーガー。時折無性に食べたくなって行くマクドナルドくらいしか日常的には縁のなかった自分(フィレオフィッシュ派)が、噂は聞きつつもなかなか寄ることのなかった都内のバーガーショップを巡ることから始めてみれば、なかなかに興味深い食べ物で、まず見た目は正直どれも似ているけど、味がぜんぜん違う。わかりやすいのはパティ(肉)とバンズ(パン)ですが、何をトッピングするかでも違うし、テイクアウトするかお店で食べるかでも、また違う。

その他、オープンタイプのハンバーガーをフォークとナイフで食べるのは意外と難しい、付け合わせのポテトをおいしいからと全部食べると昼なのに1日の食事が終わってしまったかのような満腹感がやってくる、パン屋さんのバーガーが侮れない……などの発見を経て辿り着いたのは、ハンバーガー食べ比べるのも楽しいぞ、という標語のような事実。

東京の有名店&新店はもちろん、ハワイや函館、九州、群馬に仙台と、うまいバーガーを求めていろんな場所に行ってみた本特集。夏休み後半戦を何に使うか迷っているなら、バーガーに捧げてみるってのはどうですか? というか、バーガーを旅の目的にするかどうかは別として、旅先にうまいバーガーがあるってよくないですか? ……と少々押し売りが過ぎましたが、そういえば最近ハンバーガー食べてなかったな、久しぶりにおいしいところに行ってみたいな、という人にこそ手にとってもらえたら嬉しいです。

米山正樹(本誌担当編集)
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本特集の1軒目で紹介した五反田「フランクリンアベニュー」にて。ナイフとフォークでがんばって食べてみようと思ったものの、早々にバンズをのせてかじりつくスタイルに。パティの乗ったバンズ、添えられたバンズをそれぞれ切って、一口ハンバーガーのようにして食べるのが正しい作法だとかそうじゃないとか…。

From Editors 2

自販機バーガーの空き箱に故郷を思う。
日帰りで仙台にある日本最古のハンバーガー屋に行ったり、丸一日かけて「ハンバーグ師匠」ことスピードワゴンの井戸田潤さんと都内の個性的なバーガー巡りをしたり、レイザーラモンRGさんにハンバーガーあるあるをやってもらったり。それこそバーガー漬けの日々を送ってきました。なかでも忘れられないのが、自販機バーガーを求めて群馬県をロードトリップした取材。自分の生まれ故郷である群馬を、まさか取材で回るなど想像もしていなかったので。

カメラマン深水敬介さんのスバル(これも群馬といえば!)に乗って巡ること4軒。車窓からの田舎景色は退屈そのものでしたが、それを吹き飛ばしたのが「ドライブイン七輿」という古びた店。こんなとこあったんだ! 見慣れたはずのこの地に新鮮さを覚えたのは、初めての経験。看板の文字は風雨に晒されて掠れ、さながら現代アートのよう。時の流れが生んだ造形美でした。店主の老夫婦も魅力たっぷりで、素朴さを絵に描いたようなお二人を見ていると、子供の頃こんなおじいちゃんおばあちゃんいたなって。「苦労も多かったけど、いろいろ頑張って楽しかったよね」と言い合う二人は輝いていました。そこで食べた自販機バーガーも、年輪のように刻み込まれた二人の皺をそのまま移したかのようなシワシワバーガー。不恰好だけど素朴で暖かい、そんな田舎の良さをそのまま閉じ込めたような店でした。なんだ、群馬にもいいとこあるじゃないか。郷土愛が最高潮の取材後に編集部のある東銀座に戻ると、最近まであったはずの群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」は、なくなっていました。やはり故郷は近いようで遠い。この夏は素直に実家帰ろうかな。

角田貴宏(本誌担当編集)
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「ドライブイン七輿」で買った自販機バーガーの空き箱は、レトロな見た目がたまらず、とっておいたささやかな取材の戦利品。

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