*メールマガジンがうまく表示されない場合はこちらのWebページをご覧ください。

Popeye Mail
POPEYE No. 872

POPEYE No. 872

スペシャルコンテンツも
見られるウェブサイトへGO!

特集・いつか大人になったなら。

どんなに大人になりたいのかをあれこれ考え続けていたら、知っておきたいことが100にものぼってしまった! 洋服の選び方、買ってからの付き合い方、スーツのこと、身だしなみ、そして何より大切な心得やマナー。内容はざっくばらんで、多岐にわたる。ともあれ、すべての項目に一貫しているのは、シティボーイとして大事にしたい、清潔感と品の良さ。優等生を目指す必要はないけれど、意識するところから、大人への道は始まる、きっと。


po872-digi-img

POPEYEの電子雑誌サービスが始まりました!



CONTENTS

特集 いつか大人になったなら。

  • いつか大人になったなら。
    着るもので背伸びをするならこのあたりから。
  • 大人になるための100のこと。
    最初にジャケットを一着/ブラッシングは怠りなく/シャツを買う店が決まっている/チノパンはお店で仕上げる/ポケットになんでも入れない/旅行鞄は自分の手で持つ/最初のスーツはグレーか、ネイビーと決めておく/パンツの丈を常に完璧にできる/白い歯と爽やかな息こそ基本と心得ている/さりげない香りを、TPOに応じて/話すときは相手の目をちゃんと見る/ただ奢るのではなく奢り上手になる/魚くらい綺麗に食べられる/どんな世間話にも軽妙な返しができる/自分の街に行きつけと呼べる店を持っている etc…
  • 大人へのプラクティス。
    大人の装飾品、小物の選び方。
  • 大人に会って、話す。
    村上 淳、斎藤久夫、箭内道彦、牧野伊三夫、松家仁之、マキタスポーツ、五味太郎
  • Getting Better and Bitter
    革靴とネクタイ、エスプレッソ。

From Editors 1

ツルッツルでいこう。
34にもなって、最近ウェットシェービングを始めました。特集を作る中で知った、ドイツの〈ミューレ〉のレイザーとブラシ、イタリアの〈ポロラーソ〉のシェービングソープを購入し、学んだばかりのやり方を頭に、慣れない手つきでソープを泡立て、髭を剃る。正味20分はかかってしまったのですが、ソープの泡立てはお抹茶を点てるような背筋が伸びる感じがして、剃り上がりの肌はツルッツルで気持ちよく、費やす時間とその成果に、とても豊かな気持ちになったのでした。そういえば、ひとつのことに黙々と取り組む禅のような時間って、忙しい日々でなかなか味わえないなと。何事も三日坊主になりがちな僕ですが、少し早起きをしてでもこの習慣はぜひ続けていきたいなと思った次第。

ことほど左様に、豊かな時間を過ごせるのって、大人だと思うんです。きっかけは髭剃りでも、なんでもいいのですが、きちんと準備をして、限りある時間を自分なりに丁寧に過ごす。そんな何かを始めてみると、その周辺のことも気になってくる。そういうことが積み重なっていくことで、気づいたら立派な大人になっているものなのだなと。実際、僕の関心事はもっか、アフターシェーブローション探しと、いいフランネルの布(詳しくは本誌にて)をどこで手に入れるか、と、髭剃りのその先のことに進んでいます。意識することから、大人への道が始まるとは、まさにこのこと。

「いい大人になるには?」ということを考え続けて3ヶ月。編集部のいい大人たちが、こんな大人が理想だね、と知恵を絞って100項目をまとめました。普段着る服の選び方や、長く大事に扱うための術、スーツやタキシードの着方、グルーミングの作法や心得、そして大切にしたい心構えや振る舞いなど、幅広い内容をこまごまとコラム集形式で。なかにはこんなことまで⁉︎ と感じる内容もあるかもしれませんが、これから大人になっていく若い読者はもちろん、もういい年になった先輩方にも、共感をもって読んでいただけたら嬉しいです。

角田貴宏(本誌担当編集)
po872-fe1-img01
インスタグラムで世界の好事家が上げているという#shavedenを、僕なりに作ってみました。ずっしりと重みのあるレイザー、肌当たりがふわふわと気持ちいい穴熊の毛のブラシは、高級感があって少し背伸びした気分。
po872-fe1-img02
マグカップにソープを少し入れ、水を2、3滴垂らしてブラシで泡立てるとこの通り。メレンゲよりは少し柔らかい、ふわふわの泡ができました。慣れればもっとクリーミィな泡になるのかな?

From Editors 2

出来ていて当たり前のことだけど。
どんなにスリーピースのスーツが似合っていたって、清潔感のある髪型をしていたって、電車の中で大股広げてドカっと座って、辺り構わず大声で電話しているようじゃあ、まったく大人じゃない。中身が伴って初めて大人になれるのだと思います。欧米に行くと「真似したいなぁ」と思うジェントルマンなシチュエーションに出くわすことが結構あって、絶対に次の人のためにドアを抑えてくれるし、目があったらニコッと笑ってくれるし、お店に入れば「ハゼゴーンメーン?(How’s it going man?)」と声をかけてくれて、軽く雑談が始まる。そのちょっとしたことが嬉しいし、すごく紳士的だと思うんです。日本もこれくらいさりげなく、人に優しく、世間話もできるようになればいいのに! という思いも込めて、大人としての心得と作法についてまとめた「BEHAVIOR」企画をつくりました。

冒頭では、<ブルックス ブラザーズ>で見つけたジェントルマンブック「50 THINGS EVERY YOUNG GENTLEMAN SHOULD KNOW」を参考書に大人の振る舞いを紹介しています。小中学生向けのテキストなので、かなり初歩的な内容ですが(笑)、いつかジェントルマンになる若者が知っておかなくてはいけない、謝り方、握手の仕方、映画館での振る舞い方、ジッパーが開いたままの人に会ったときなどなど、50のことが書かれていて、本特集ではその中から「居心地を悪くさせるロゴのキャップは被らない」、「ありがとうをもったいぶらない」など日本においても変わらず大切なテーマを抜粋しています。詳しくは本誌を確認していただくとして、こうした「基本のき」を再確認すれば素敵な大人に一歩近づけるのではないでしょうか。もちろん、僕も鋭意実践中。まずは、エレベーターの開ボタンを押す係になるところから!

福島大慶(本誌担当編集)
po872-fe2-img01
このジェントルマンブックは全12冊のシリーズ。他にも紳士のテーブルマナーや、覚えておくレシピを紹介した「A GENTLEMAN ENTERTAINS」なども。
po872-fe2-img02
向かいのデスクに座る編集T先輩は、このCNNのキャップをかぶってご飯に行ったところ、「領収書の宛名はCNNでよろしいですか?」と言われたとのこと。企業ロゴのキャップもある意味、注意が必要!

follow us on

ブログ「シティボーイを探せ!」「Diggin’ Books」も更新中。

https://blog.magazineworld.jp/popeyeblog/


次号予告 1月号(12月9日発売)は特集 ガールフレンド 2020

POPEYEのお得な定期購読をおすすめします! 本が手に入りにくい地域の方、なかなか忙しくて買いにいくヒマがないという方には、とっても便利で、しかもおトクです。年間で1冊分の割引、特大号差額割引、送料無料になります。

http://magazinehouseshop.jp/SHOP/TEIPO1.html