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POPEYE No. 874

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特集・STYLE SAMPLE’20

これはスタイルの教科書ではなく、あくまでサンプル。世界中でスナップしたファッションはバラバラだ。
服が好きな人もいたし、無頓着な人もいた。ひとつ共通しているのは、それぞれの理由で服が似合っていること。
そもそも、服が似合うってどういうことなんだろう? それは見た目のことだけ気にする話ではないのは確かだ。
この特集に登場する424人をパラパラと眺めながら、今年も自分の「スタイル」について考えてみよう。


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CONTENTS

特集
STYLE SAMPLE’20

  • 近所のシティボーイ。
  • THE ORIGINAL STYLE from HOMETOWN
    世界中のオリジナル・スタイル。
  • 2020 CITY BOYS ON THE CORNER
    日本全国・8都市スナップ
    札幌 / 東京 / 名古屋 / 京都 / 大阪 / 広島 / 福岡 / 熊本
  • 7 DAYS STYLE
    アーティストの1週間をスナップ!
  • Closet Snaps!
    クローゼットのなか、見せて!
  • GROUP SHOT!
    集合写真っていいよね。
  • MY STYLE ICONS
    あの人のスタイルアイコンアーカイブ。
  • GODDAMN SNAPS!?
    こんなスナップもありだよね!

From Editors 1

4年ぶりの「スタイルサンプル」特集。
2020年もスタイルのことを考えよう。
2013年から毎年続けていた『ポパイ』のスナップ特集「STYLE SAMPLE」シリーズは、恒例のように思えて、実は直近だと2016年が最後。
その後も企画によってスナップはやっていましたが、今回、実に4年ぶりに復活させました。
久しぶりということで表紙もいろいろ考えましたが、初心に返って“お家芸”な感じにしたので、書店やコンビニやamazonでぜひすぐ見つけて下さい(笑)。
 
さて、毎回のコンセプトですが、ポパイのスナップは「自分らしいスタイルを考えるため」のものです。
「グランプリを決める」とか「トレンドを分析」とか「着こなしテクニックを紹介」といった、いわゆる“スナップ”ではありません。
 
だから今シーズンの服がそんなに多くないかもしれないし、定番が続くようで、突然超個性的な人が出てくる、ということもあります。
バラバラしているように思うかもしれませんが、むしろ人のスタイルって、そういうものじゃないでしょうか。
 
ただ1つだけ、この特集で一貫していることは、「出てくる人たちが、それぞれの理由で、着ている服がよく似合っている」ということです。
それこそが「スタイルがある」ということだと思うし、そんな人たちのバリエーションがたくさん詰まっている、というわけです。
 
424人も掲載しているので、気になる人・カッコいいと思う人をあれこれ見つけて、何でその人たちのことがいいなと思ったのかを考えてみてもらえたらいいなと思います。
その「いいと思ったスタイルサンプル」たちを自分なりに考察したり真似して学んでみたりする先に、きっと自分のスタイルのヒントが見えてくるはずです。
 
特集では、写真家の平野太呂さんに取材をしました。
『LOS ANGELES CAR CLUB』『THE KINGS』といった、1つのテーマで似たような被写体をひたすら撮って集めた写真集について、こんなことを語ってくれています。
 
「同じような写真を大量に撮って集めると、自分がそれぞれのどんなところに興味を持っているのか、だんだんわかってくるんです」
 
平野さんはそうやって「自分はいったい何が好きなのか」に少しずつ気付いていって、自分らしい価値観や判断基準を少しずつ明確にしてきたのだと思いました。
これは、僕たちが自分らしいスタイルを見出すための1つのヒントかもしれません。
榎本健太(本誌担当編集)
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4年ぶりの1冊まるごとスナップで作る「STYLE SAMPLE」特集。左下のグリーンのものが最新号です。表紙を並べて見比べるのも楽しい。
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今回の海外スナップは「THE ORIGINAL STYLE from HOMETOWN」と題して、「その場所ならではの服やスタイル」をピックアップ。例えばイギリスで〈Barbour〉のジャケットをどう着ているのか?、といったオリジナルでプリミティブな、でも意外と見たことなかったスタイルを集めています。

From Editors 2

自分が似合うのはスーツなのか……?
お洒落になりたいというより、似合う服が知りたい。
そんな人にこの特集はオススメです。
が、「こうすれば服が似合うようになる」といったルール的なことは一切書いていません。
書けるものなら書きたいのですが「幸せってなんだ?」という問いと同じように、人によって形が違うから答えが書けない!
ということで、今年は4年ぶりに日本全国をまわって服が似合っているシティボーイをたくさん撮ってきました! 申し訳ありませんが、見て感じてくださいということです。
そこには、服に無頓着な人もいれば、毎年新作を買う人もいるし、ズボンの裾を数センチ単位で計算している人もいれば、逆に裾がボロボロという人もいます。
統一性はまったくないけれど、みんな服が似合っていてかっこいい。
ひとつ共通しているのは「この服だからかっこいい」のではなく、「この人だからかっこいい」ということ。
音楽に熱中していたり、好きな野球チームのキャップを毎日被っていたり、スケボーがめちゃくちゃうまかったり。
理由は人によって違いますが「君にその格好をされたらなにも文句を言えないよ」と思う人たちばかりです。
そうやってスナップする日々を過ごしていると、もちろん「果たして自分はスナップされるのか」と考えます。
そのマインドでクローゼットを覗くと、影響を受けているわけでもない映画「時計仕掛けのオレンジ」のTシャツを発見。
それを着て、今回のスナップハント目線で自分を審査すると「大学生の頃になんとなく憧れて買って惰性で着ているただのボーイ」ということで、似合ってない判定。
パッと見、本当に「時計仕掛けのオレンジ」が好きかなんてわかりませんが、自分には嘘をつけません。自信のなさがちょっと漏れてしまったようです。
別に影響を受けていない映画のTシャツを着るのがいけないわけではないですが、そうやって、あらゆる角度から「この服は本当に自分に似合うのか」を問いただすのは、大事なことだと改めて気がつきました。
相変わらず「こうすれば服が似合うようになる」といったルールは見つかりませんが、好きなことに正直な人ほど、服が似合っている人が多いことは確か。
ショッピングもいいけれど、まだまだ外は寒いし、自宅にこもって好きな映画や音楽を見つめ直すことから始めるのもひとつの手段かもしれません。
と言いながら、昨年ハマった漫画が『サラリーマン金太郎』だったことを思い出して、その記憶を消そうとしている自分がいます。僕が似合うのはスーツなのか……?
宮本賢(本誌担当編集)
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シティボーイたちを、行きつけのお店や美術館で撮影した『近所のシティボーイ』の一コマ。彼は17歳のスケーターのヒョウくん。ジーンズの裾がボロボロでそれが妙にかっこいいから、真似をしたくなったけれど、スケボーがうまい彼だから許されることだと気がついた。アブナイアブナイ。

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ブログ「シティボーイを探せ!」「Diggin’ Books」も更新中。

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次号予告 3月号(2月7日発売)は特集 部屋とシティボーイ

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