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BRUTUS No. 790

いまやその名を知らぬ者はいないほどの国民的マンガとなった、諫山創の描く『進撃の巨人』。単行本発行部数は4,000万部を超え、世界中にその影響を轟かせています。エンターテインメントの歴史の分岐点とも言える作品となりつつある『進撃の巨人』を今回は大特集。さまざまな角度から、この名作品の世界観を味わっていきます。

まずは11月28日より上野の森美術館で始まる『進撃の巨人展』の制作現場レポートからスタート。続いて作者・諫山創を知るための落書きや過去作品を公開。彼の創作の魅力に迫ります。精神科医・斎藤環による「14巻一気読み」の考察は、物語を紐解く数多くのヒントが。「日本を夢中にさせる6つの理由」では、識者たちが各分野からの影響について解析。6組のクリエイターには『進撃の巨人』からインスパイアされたアート作品を制作してもらいました。中でもひときわ異彩を放つのが、アメコミ界の老舗〈マーベル・コミックス〉と『進撃の巨人』のコラボレーション作品。もしもニューヨークに巨人が現れたら? アメリカ人も虜になった理由が明らかに。

そして特集の最後には、諫山創12,000字インタビュー。佳境を迎えた物語の、その壁の向こう側はどうなっているのか。このインタビューに辿り着き巻末の巨人シールを手にする頃には、『進撃の巨人』ファンならずとも世界中を巻き込むこの現象の、さらなる虜になっていることでしょう。



CONTENTS

進撃の美人。

石原さとみも進撃中⁉

10月9日 この日、諫山創は初めて“実物大”超大型巨人を目撃した。

特集
進撃の巨人

突撃! 進撃の巨人展。

諫山創 落書きと過去作品。

『進撃の巨人』14巻一気読み

最恐・最強・最高のインスピレーション作品!

ATTACK ON AVENGERS

巨人東京大襲来!

進撃の巨人に繫がる、エンタメ映画の系譜。

『進撃の巨人』が日本を夢中にさせる6つの理由。

壁論

巨人論

家族論

巨人とかけて……。

諫山創12,000字インタビュー あの壁の向こうに。

特別付録 巨人シール

 

…and more!


From Editors 1

打倒・巨人! ニューヨークで
大物スラッガーをスカウト。

もしも長嶋茂雄と王貞治を擁するV9の巨人と、その巨人をひな形とする、清原和博全盛の西武ライオンズが日本シリーズで相まみえたら。史上最強と謳われる柔道家・木村政彦が、ヒクソン・グレイシーと戦ったら。マイク・タイソンとモハメド・アリ、2001-02のレアル・マドリーと10-11のバルセロナ、高田延彦と桜庭和志……。実現し得ない対決なのに、想像するだけで興奮するのはなぜでしょう。

快進撃を続ける『進撃の巨人』を特集するにあたり、いちばん最初に考えた企画が、“夢の対決”。強いだけでなく、賢くて、しかもでかい。そんな鎧の巨人や超大型巨人、そして女型の巨人をやっつけるために、NYから大物外国人たちをスカウト。マーベル・コミックスが誇る最強ヒーローチーム、アベンジャーズが、ニューヨークで巨人を迎え撃つ。夢のコラボコミックは、マーベルのアーティストたちが描き、プロットは、『進撃の巨人』作者・諫山創さんご本人に考えてもらいました。

二次創作を積極的に許容し、イチ作品の中だけに世界観を押し込めない。エンターテインメントに新たな現象を創りだした『進撃の巨人』ワールド。累計発行部数4,000万部を超えるこのコミック。作品の深堀りはもちろん、この現象が生まれる構造についても分析しました。しかも、いつもより大幅増の、特集だけで100ページ!

 
●杉江宣洋(本誌担当編集)



From Editors 2

いいオトナも虜にする進撃の巨人。
空想世界が妄想を刺激する。

恐怖を煽る画の衝撃に隠れがちではあるが(もちろんそれは大きな魅力なのだが)、アクション、熱き男の友情、微かな恋愛の香り…と、『進撃の巨人』には実は少年マンガの王道が鏤められている、と思う。個人的な話で恐縮であるが、これほどマンガにハマれるおっさんになるとは思っていなかった。週刊少年漫画誌の発売日が待ち遠しくてたまらなかった、少年時代の記憶と気分が鮮やかに蘇る。

巨人が人を食う。実際、その特徴的な描写だけで“読まず嫌い”を決め込む人も多いのだが、周りにすすめると、ほぼみんな一巻でハマる(10人中9人。2014年9月時点。実績値)。さすが累計4000万部超の実力。

そんなビッグタイトルを自由に“料理”させてもらった今回の特集。一線のクリエイターにインスパイア作品を製作してもらったり、“巨人とかけて”勝手に大喜利(!?)してもらったり、「現実に、東京に巨人が現れたら?」を軍事評論家や工業デザイナーに大マジメに考えてもらったり。作者・諫山創が描く空想世界とその“余白”は、僕らの妄想をビンビン刺激する。

公式、非公式を問わず、さまざまなメディアにアメーバのように広がりを見せるのもこのマンガの特徴だ。アニメ、スピンオフ小説、分析本、TVCF、映画…そして11月末からは上野の森美術館で『進撃の巨人展』が開催。その見所もいち早く、詳細にお伝えする。上野の森には、恐怖の世界が待ち受けているようだ。かつてないスケールで。

熱心な読者はもちろんのこと、未読の人にも。今回の特集が『進撃の巨人』の世界をより深く、自分流に楽しむ一助になれば嬉しい。

 
●星野 徹(本誌担当編集)




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