*メールマガジンがうまく表示されない場合はこちらのWebページをご覧ください。

Brutus Mail

BRUTUS No. 792

年末恒例の本特集、今年は「読書入門」です。20人の本好きに、本の読み方、選び方、関わり方を教えてもらうこの特集。といってもただのマニュアル本ではありません。それぞれの個性的な読書術が、そこにはありました。巻頭に登場する星野源さんは「地の文のない本が好き」と言います。登場人物の言葉だけで語られる、エッセイや対談や座談集。とっつきやすい本から読むことのススメです。より具体的な読書術も登場。柴田元幸さんは声に出して読むことの楽しさを、古市憲寿さんは赤線の引き方を伝授。小林エリカさんは「アンネの日記」から「ブリジット・ジョーンズの日記」まで日記の比べ読みにハマり、蒼井優さんは原作本の魅力を語ります。

後半は、話題の合作小説『キャプテンサンダーボルト』を書いた阿部和重さんと伊坂幸太郎さんが登場。彼らをつくった読書の歴史と、小説家の頭の中身について聞きました。「読書術本の読書術」は、世の中にたくさんある“読書術本”を速水健朗さんが分析。坂口恭平さんが熊本城の横に開いた〈ポアンカレ書店〉は、本だけじゃない、すべてをつなぐユニークな「書店」でした。そしてBook in Bookは「全国の目利き書店員57人が選んだ、2015年の課題図書」。それぞれにお題を設定してもらい、手書きポップと共に掲載。硬軟織り交ぜた、年末年始に読み始めたい本が目白押しです。

新たな気持ちで読書と向き合う392冊。
2014年を締めくくるブルータス、ぜひお楽しみください。



CONTENTS

特集
読書入門。

星野 源 — とっつきやすい本から読んでみる。

古市憲寿 — 赤線を引く。

角田光代 — 家のあちこちに本を置く。

柴田元幸 — 声に出して読んでみる。

KIKI+角幡唯介 — 旅に絡めて本を読む。

田川欣哉 — 1箱分しか本は持たない。

小林エリカ — 人の日記を読み比べる。

芦田愛菜 — ちょっと背伸びして本を選ぶ。

都甲幸治 — 国境のない文学に触れてみる。

前田司郎 — 疑問について答えを探る。

豊﨑由美+中島京子 — 本読みの棚に学ぶ。

施川ユウキ — 読書家風の振る舞いを身につける。

林家彦いち — 乱読する。

前田エマ — 人に本を贈る。

並木裕太 — 人々の生き方を辿り思考する。

マイケル・ブース — 未知の文化を味わう。

山下陽光 — 偶然の出会いに期待する。

蒼井 優 — 原作本を読む。

何の本を読んでるの?

阿部和重+伊坂幸太郎 小説家を作る“読書履歴”。

読書術本の読書術。 文/速水健朗

“つながる”書店。 坂口恭平のポアンカレ書店

全国目利き書店員リスト 本のことならこの人に聞け!

Book in Book 
全国の目利き書店員57人が選んだ2015年の課題図書

[新連載]小説「ドルフィン・ソングを救え!」著・樋口毅宏

 

…and more!


From Editors 1

新たな気持ちで
読書に入門してみよう。

昨年の本特集「この本があれば、人生だいたい大丈夫」につづき、今年のテーマはずばり「読書入門」。え、読書に入門なんてある?と思う方も多いかもしれません。しかし、電車の中で文庫本を開く人を見かけることもめっきり少なくなり、今回行った街角取材でもなかなか本を持ち歩いている人に出逢えなかったりと、いつしか読書は「趣味」ではなく、いわば「特技」になってしまっているのかも、と感じたのです。「オレ、本読んでるんだぜ、スゴいだろ」みたいな。でも、読書って、もっと気楽なものだし、やっぱり趣味だし。もう一度、新たな気持ちで読書と向き合える特集をつくりました。

20人の本好きたちが語る、それぞれの本との関わり方は個性的で。角田光代さんの「家のあちこちに本を置く」には、激しく同感。リビングと寝室と風呂とトイレで読む本はすべて違うんです。はい。角幡唯介さん&KIKIさんによる「旅に絡めて本を読む」の、“旅が終わってから本を読む”というのにも同感。情報を一切頭に入れずにその地に立ち、一度体感してから本を読みイメージを増幅させるほうが好きだったりします。こんなふうに、自分と似た読書をしている人を見つけてみたり、逆に今まで無かった読書体験に出逢ってみたり。

といっても、登場人物のみなさんが多読なわけではありません。巻頭に登場する星野源さんなんて、マンガの方がよく読む、とのっけから公言するくらい。でも、それでいいんです。大事なのは、読んだ冊数よりも、楽しく本を読もうとする気持ち。本が大好きな人々に聞いた、本の読み方、選び方、関わり方。この特集で読みたい本と真似したい読書術を見つけて、この年末年始はゆっくり本でも読みませんか?

 
●田島 朗(本誌担当編集)



From Editors 2

めくるめく書店ポップの世界。

1食でもつまらぬ食事はしたくないと、その日食べるモノ、食べる店を吟味する人がいますが、食事以上に慎重に選びたいのが本、ですね。読書に費やす時間もそうですし、退屈な読書自体、なかなか辛いものがあります。ところで本を選ぶときに何を参考にしています? 新聞や雑誌の書評? ブロガーのコメント? それとも上司友人恋人の薦め? 書店で手がかりになるのがポップです。今回、全国の目利き書店員さんたちに「2015年の課題図書」というテーマで選書して頂き、イチオシの本には手書きポップを描いてもらいましたが、これが素晴らしかった。ポップそれぞれに個性がにじみ圧倒的に面白いのです。

書店のポップと言ってまず思い出すのが「ヴィレッジヴァンガード」さん。ああ、書店ポップってこういうものだよね、とつい思ってしまう黄色台紙に書かれた短く鋭いキャッチコピーはさすがの出来。手書きポップは「ヴィレヴァン」のいわば”お家芸”です。ポップをアートにまとめてきたのは松江の「artos」さん。滝平二郎を思わせる「切り絵」的な文字を、”ポップ”なグリーンカラーで仕上げた渾身の1枚。緑色は「artos」さんのイメージカラーでもあります。そして美しい店主のいる大阪の「隆祥館書店」さんには「女ごころがわかる本」というお題でお願いしましたが、バラの花カゴをポップ右下端にさりげなくコラージュしたこの上品さを見よ! と、興奮のあまり、ついつい台詞もポップ調になってしまいましたが、「隆祥館書店」さんから送って頂いた(ポップの入った)封書を開いた途端、フローラルの香りが編集部を包み……。香るPOP、素晴らしい。感動のあまり手が震えました。この香りを読者のみなさまにお届けできないのが今号、唯一の心残り。

ほかにも、”こたつがある” でお馴染みの池袋「天狼院書店」、”売れない文庫フェア” の北海道「くすみ書房」、”普段ポップは書きません” という下北沢の「B&B」など、本屋特集でもお馴染みの名物書店を中心に、選りすぐりの優良書店さんにご協力を仰いだ「全国の目利き書店員57人が選んだ 2015年の課題図書」。乞うご期待であります。

 
●町田雄二(本誌担当編集)




定期購読のご案内

ブルータスを買いそびれないように、定期購読しましょう! 22冊分でもう1冊、年間23冊がお手もとに。送料は無料。定期購読するにはマガジンハウスリーダーズクラブへの登録が必要です。

magazineworld.jp/user/subscribe/brutus

ブルータスのツイッター、もう見ましたか?

各特集の担当編集が、ロケ現場から、編集部から、制作過程の今をつぶやくブルータスのツイッター、@BRUTUS_mag。幅広い複数のテーマを持った特集が同時進行で進められるブルータスならではの、取材現場の緊張感や醍醐味が体感できると好評です。まずは下記のリンクからチェック!

twitter.com/brutus_mag


バックナンバーのご案内

ブルータスのバックナンバーがウェブ上でも購入できます。「マガジンハウスオンラインショップ」をご活用ください。ダイレクト配送 (3日ほどで発送。土日祝日を除く) です。

magazinehouseshop.jp