町の中華、それは毎日のレストラン。毎日を胃袋から支えてくれる、とびきりの名店が、全国には数多くあります。
地元に愛される味を一世紀近く守り続ける、何度でも食べたくなるシンプルな味を突き詰める……店の流儀や矜持に触れれば、いつもの一皿が急に尊いものに思えてきます。
“中華御三家”餃子・チャーハン・シュウマイは店ごとに独自進化中。カニ玉、トマトと卵の炒め物などの卵料理は、ふわふわの食感を満喫したい。麺が食べたいなら、竹の子そば、もやしそば、冷麺、サンマーメンと、選択肢はよりどりみどり。
23人のおいしいもの好きに「私の一皿」を尋ねたページでは、五目ワンタン、かた焼きそば、巻くやつ(通称)などのメニューと、味わい深いエピソードを。まだ見ぬ一皿と出会いたくなったら、少し足を延ばして。“謎の麺”カラシソバのルーツを探す京都の旅、大阪では極上のダシ・カルチャーを体感、昭和のまま時が止まったような神戸の路地裏中華で郷愁に包まれる……知りたい味を求めて、ページをめくるだけでも満腹に。
店の数だけ、ストーリーがある。心から尊敬すべきは、今日も最高の一皿を提供してくれる町の中華です。