「大きな声では言えないけれど、実は観ていない」。そんな作品は、映画を愛している人にもあるものです。今号のブルータスでは、“なぜその映画を観なかったか”を語ることで、それぞれの映画観を浮き彫りにします。まだ観ぬその映画が、あなたの人生最高の1本になるかもしれません。
巻頭で話を聞かせてくれたのは、稲垣吾郎(タレント)、西川美和(映画監督)、立川志らく(落語家)、塚本晋也(映画監督)、安藤桃子(映画監督)、渋谷直角(漫画家・コラムニスト)。映画を愛してやまない彼らが観なかった映画は、そして理由は、いったい何なのでしょう。
ほかにも、小説や映画で引用された名作をおさらいしたり、観ていない映画のあらすじを勝手に予想したり、「観ていないとは言えない」気持ちを心理学・メディア論で紐解いたりと、あらゆる角度からのアプローチを試みます。
さらに、最新から古典、漫画原作までの‟原作モノ”について豪華メンバーが語り合うブックインブック「映画と原作」も大充実。
すべて読み終わる頃には「あの作品、観てみようかな」という気持ちになっているはず。
この世には、数えきれないほどの映画があります。未鑑賞作品の数を嘆くのではなく、これから珠玉の一本と出会えるチャンスの豊かさに胸を躍らせましょう。