BRUTUS 2020-21 A/W ファッション特集のテーマは「必要な服だけを」。
これまでの価値観が覆る日々を過ごし、自らのアイデンティティを見つめ直した春から夏。やりたいこと、必要なもの、大切なこと、すべてについて自問自答したはずです。時間はどう使うべきか。身の回りに置くべきものとは。ストイックに断捨離をすればいいわけでもなく、定番に身を包むことだけが正解でもありません。なぜなら、着ることは生きざまの表現だからです。いま、あなたはファッションにどんな役割を望みますか?
アーティスト、俳優、ミュージシャン、ダンサーら13組の表現者をモデルに、写真家・長島有里枝さんが撮るファッションストーリー。ECでは味わえない、物を買う以上の“体験”ができる9つのショップで見つけた真のサービス。ファッションにお金を使うことに対する気持ちの変化を、年齢も職業もさまざまな15人に聞いた買い物アンケート。ピンチをチャンスに変えるべく、新しい販売スタイルを模索する売り手たちの話。服と真剣に向き合った時代を経て、いまは別々の道を歩む者たちの経験談……。
これから求められるのは、嗜好品と必需品のボーダーラインを自分なりに導き出す力。それを考えるキッカケやヒントを、多くの人、物、店から集めました。
ファッションはどんな時でも欠かせないものなんです。
“TO WEAR IS TO THINK”、必要な服だけを。