*メールマガジンがうまく表示されない場合はこちらのWebページをご覧ください。

Brutus Mail

BRUTUS 863号:山下達郎のBrutus Songbook

BRUTUS 863号:山下達郎のBrutus Songbook

BRUTUS No. 863

今号のブルータスは、ラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』(JFN系列38局で毎週日曜日14時〜14時55分放送)の放送開始25周年を記念して、番組の全面協力を得て「山下達郎のブルータス・ソングブック」を作りました。  

ミュージシャン・山下達郎さんは、レコードコレクターとしても名高く、その所蔵は6万枚にものぼり、番組ではリズム&ブルース、ジャズ、ドゥーワップ、ロックンロール、昭和歌謡などジャンルの垣根を越えて、達郎さんの個人コレクションから“Oldies but Goodies、古いけどいい曲”を紹介しています。音楽カテゴリーやソングライターなどに焦点を当てた1,300回を超える放送の中から、今回、達郎さん自身が22のテーマを厳選。ブルータスは、達郎さんが少年時代より聴き込み、思い入れのある音楽について語り尽くすこの番組を書き起こし、さらにポピュラーミュージックの専門家による解説を加えました。

ブルータスだけのソングブックを、最高の選曲と最高の語り口でお送りします。

また、特集の目玉として、山下達郎さんの3時間の独占インタビューと番組収録現場の様子も掲載。達郎さんの幼少期から現在の番組制作に至るまで、自身の音楽体験・ラジオ体験を交えながら​、たっぷり​語っていただきました。ブックインブック「This is Sunday Songbook」では、歴代スタッフの座談会や超常連リスナーアンケート、そして故・大瀧詠一さんとの名物対談「新春放談」の再録など、長寿番組の魅力を解剖しています。



CONTENTS

山下達郎と、Sunday Songbook。

特集
山下達郎のBrutus Songbook
最高の音楽との出会い方

ドゥーワップ
ジャズ
ジャパニーズロック
バリー・マン&シンシア・ワイル
カーティス・メイフィールド
ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー
キャロル・キング
デイヴィッド・ゲイツ
ブルース・ジョンストン
トム・ダウド
テディ・ランダッツォ
ピーター・アンダース&ヴィンセント・ポンシア
ニコラス・アシュフォード&ヴァレリー・シンプソン
ケニー・ギャンブル&レオン・ハフ
トム・ベル
アリフ・マーディン
ロジャー・ニコルス
ジェリー・ラゴヴォイ
エリー・グリニッチ
レイ・ブラッドベリ
岩谷時子
ジミー・ウェッブ

ブルータス・ソングブック年表
ブルータス・ソングブック人物相関図

スペシャルインタビュー 山下達郎のBrutus Songbook 2018

Book in Book
This is Sunday Songbook

 

…and more!


From EditorsNo.863 フロム エディターズ

こんな時代だから、
最高の音楽と出会いたい。

私たちの生活から“音楽”が少しずつ遠ざかっている気がします。テクノロジーの進化によって、 手に入りやすく、身近になっているはずの“音楽”。 しかし、いつの頃からか、街から“音楽”が聴こえてこなくなってしまいました。 お店に入っても、お茶をしていても、テレビを見ていても、そして、街を歩いていても。 私たちの聴きたい“音楽”が、街から聴こえてこなくなりました。

“音楽”には“文脈”があります。 歴史や背景、今の時代性、描かれる物語、作り手の思いやつながり。 “文脈”とは、その“音楽”が、今、そこに存在する理由です。 ただ気持ち良いから、という理由で“音楽”を聴くのも、その醍醐味だと思います。 しかし、その“文脈”を知り、音楽体験をした時、“音楽”を聴く、という行為は、 より豊かな行為に変わっていきます。

山下達郎というアーティストがいます。言わずもがな、日本を代表する音楽家、ミュージシャンです。40年近く、音楽シーンの第一線で、多くの名曲を生み出してきました。 彼を語る上で忘れてはならないラジオプログラムがあります。
日曜日14時からはじまる『山下達郎のサンデー・ソングブック』。25周年を迎えたこの人気ラジオプログラムは、山下達郎さんの膨大な音楽コレクションから構成され、 多様な“音楽”の紹介とその聴き方を発信されてきました。 彼が選ぶ、語る“音楽”は、聴く者に(もしその音楽を聴くのが初めてであったとしても)、 なぜか幸せな気持ちにさせてくれます。“音楽”を聴くという行為を、より豊かなものにする。そう考えた時、山下達郎さんとブルータスの音楽特集を作ってみたい。そう思い立ちました。こんな時代だからこそ、最高の音楽と出会いたい。山下達郎さんと作る音楽の特集が、街から、私たちの聴きたい“音楽”が聴こえてくるきっかけになれば、と考えます。

 
●︎︎︎伊藤総研(本誌担当編集)



From EditorsNo.863 フロム エディターズ

達郎さんの言葉を解説したのは、
超ヘビーリスナーの大学教授です。

『山下達郎のサンデー・ソングブック』で流れるのは主に50〜70年代のオールディーズ。番組を聴いているとシンガー、ソングライター、プロデューサー、アレンジャーなど、当時ヒットソングに携わっていた人々がいつしか線でつながり、ムーブメントの背景をなんとなく面で理解できてくる、そんな番組です。

今回の特集メインコンテンツは達郎さんの語りの書き起こしですが、それをより深く理解するために、解説を書いてくださったのが慶應義塾大学教授の大和田俊之さんです。大和田さんの専門はアメリカ文学・ポピュラー音楽研究で著書に「アメリカ音楽史」、長谷川町蔵さんとの共著「文化系のためのヒップホップ入門」などがある研究者です。

大和田さんは、なんと、米文学を研究していた大学院生時代から、毎週日曜日に番組をカセットに録音していたという筋金入りの​『​サンソン​』​リスナー。当時は​、​達郎さんの言葉をコンポの前で必死にメモしながらも、音楽を専門にするとは予想だにしていなかったとか。​また​、大和田さんは、学生時代​に​竹内まりやさんが在籍したことで知られる音楽サークル「慶応リアルマッコイズ」の出身者でもあります。

今回​の解説執筆依頼に​​「当時の自分に、将来達郎さんの番組の解説を書くことを言ってあげたい」と​快諾してくださいま​した​。​大和田さん以上の適任はいらっしゃらなかったでしょう。

​​おかげで、いま私たちが聴いている音楽のルーツがわかる、永久保存版ポピュラーミュージックの教科書と言っても過言ではない、大変読み応えのある1冊ができました。

 
●︎︎︎草野裕紀子(本誌担当編集)



ブルータスのMOOK



定期購読のご案内

ブルータスを買いそびれないように、定期購読しましょう! 22冊分でもう1冊、年間23冊がお手もとに。送料は無料。定期購読するにはマガジンハウスリーダーズクラブへの登録が必要です。

magazinehouseshop.jp/SHOP/TEIBU1.html

SNSでブルータスをもっと面白く。

各特集の担当編集が、特集内容や製作裏話などをつぶやくブルータスのSNSアカウント。Facebook、Twitter、Instagramで展開中です。まずは下記のリンクからチェック!



バックナンバーのご案内

ブルータスのバックナンバーがウェブ上でも購入できます。「マガジンハウスオンラインショップ」をご活用ください。ダイレクト配送 (3日ほどで発送。土日祝日を除く) です。

magazinehouseshop.jp