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BRUTUS 909号:ブレンドとモーニングコーヒー

BRUTUS 909号:ブレンドとモーニングコーヒー

BRUTUS No. 909

シングルオリジンがコーヒーカルチャーを席巻したサードウェーブの次に来るのはどんな波だろう。フォースウェーブ? それとも、ノーウェーブ? 今号では、新時代の“ブレンド”と“モーニングコーヒー”にフォーカスして、そのシーンの今を深掘りします。

まずは焙煎家オオヤミノルさんが、コーヒーのこれからを考えるために3人と対談。福岡・久留米〈COFFEE COUNTY〉の森崇顕さんと「ブレンドコーヒー論」を、料理家の細川亜衣さんと「料理とコーヒー論」を、岩手・盛岡〈六月の鹿〉の熊谷拓哉さんと「モーニングコーヒー論」を繰り広げます。

海辺の町で焙煎士としての新たな道を歩み始めた坂口憲二さんを始め、うねりに巻き込まれず、独自の道を進む人たちの存在も。おいしい食後の一杯を追求するのは、料理家の野村友理さんと〈Little Nap COFFEE ROASTERS〉の濱田大介さん。〈蕪木〉店主の蕪木祐介さんと彼のコーヒーに魅せられたデザイナー皆川明さんが語る、コーヒーと服作りの共通点とは? さらに、バリスタ國友栄一さんが手がけるコーヒー豆のセレクトショップ〈KOFFEE MAMEYA〉がなぜ特別なのか、その秘密に迫りました。

ブックインブックは、いま買いたいブレンド豆を日本全国から集めた「BLEND COFFE BOOK」。明日からのホーム・ブリューイングが劇的に楽しくなる永久保存版のカタログです。



CONTENTS


特集
ブレンドとモーニングコーヒー
もっとおいしいコーヒーの教科書

今さら聞けないサードウェーブのこと。

オオヤミノルの決闘コーヒー論。
ブレンドコーヒー論。森 崇顕〈COFFEE COUNTY〉
料理とコーヒー論。細川亜衣 料理家
モーニングコーヒー論。熊谷拓哉〈六月の鹿〉

ノーウェーブ?
坂口憲二/野村友里×濱田大介/皆川明×蕪木祐介/國友栄一

ロースタリーのブレンド。

California Then & Now
コーヒーカルチャーはいつもカリフォルニアから。
多様化するインディペンデントカフェ。

特別エッセイ
モーニング珈琲が呼ぶ
片岡義男

朝のコーヒーはここで飲む。

松浦弥太郎とモーニングコーヒー。

夜のコーヒーはカクテル?

コーヒー豆のポテンシャル、生かすかどうかはミル次第。

Book in Book
BLEND COFFEE BOOK
おいしいブレンド豆 全国から42種!

 

…and more!


From EditorsNo.909 フロム エディターズ

ノーウェイブ?

サードウェイブの次なるムーブメントって? フォースウェイブかと思いきや、そんなうねりは見あたりません。サードウェイブの荒波が落ち着いた、今のコーヒーシーンは、ことのほか穏やかで、海面は美しくスムースで、新しい波を待つにふさわしい状況です。つまり、ノーウェイブ? トレンドに流されない、新しいスタンダードが生まれそうなコーヒーまわりなのです。

今回のコーヒーの教科書はノーウェイブだけにテーマはブレンドコーヒー。浅煎りのシングルオリジンもいいけど、ブレンドだって、ロースターの腕の見せどころです。コーヒー黎明期の足りないものを補うという文脈のブレンドでもなければ、昭和の喫茶店文化によるいぶし銀のブレンドでもなくて、〈コーヒーカウンティ〉の森さんいわく「いいものと、いいものでもっといいものを作る」という、より高みを意識した解釈です。腕利きのミュージシャンが集まった、最高のバンドサウンドがブレンドなんです。そんなブレンドをオオヤミノルさんをはじめとしたコーヒー通がじっくり語ります。役者からロースターに転身した坂口憲二さんのブレンドは、好きなサーフィンから「アフター・サーフ・ブレンド」、デザイナーの皆川明さんのために蕪木さんが作ったブレンドは「樺」。皆川さんの凜としてきれいな服からイメージしたネーミングだそうです。名前からして表現してます。そんなブレンダーの思想が表現されたとびきりのアンサンブルを集めました。
まさにブレンドはセッションですね。

●古谷昭弘(本誌担当編集)



From EditorsNo.909 フロム エディターズ

新しくて懐かしい新時代のブレンド。

「ブレンドには無限の可能性があります」
ある焙煎家がそう言っていました。

農園・農家へのリスペクトから、豆本来のポテンシャルを最大限に引き出すことを最良とするシングルオリジンに対して、ブレンドは豆と豆を組み合わせて新しい味を作り出すもの。しかもその豆が昔とは違い、とびきり良質と来た。けれど、いいもの同士を合わせるだけで、もっとおいしいコーヒーが出来る、とは限らないみたいです。個性の強い豆と豆がぶつかり味がバラつくこともあれば、お互いの良さを打ち消してしまうこともあるのだとか。だから、焙煎家たちは試行錯誤を繰り返し、“自分の味”を追求しているんです。

生豆の状態で先に混ぜて同時に焼き上げるプレミックスを用いる人もいれば、一つ一つシングルで焼き上げてあとで混ぜるアフターミックスの人もいます。あえて豆の個性を抑えて飲みやすい一杯を目指す人もいるし、個性を強調させ奥行きのある一杯を目指す人も。焼き方を変えた一種類の豆で作るブレンドだってあります。同じ配合でも焙煎機・焙煎家が変われば同じ味にはならないし、そもそも同じ豆が必ず手に入るとも限らない……。ブレンド作りとは、正解がない、とてもストイックな仕事だと実感しました。今回の特集で取材した焙煎家の方々は強いこだわりを持ってブレンド作りに打ち込んでいて、コーヒーに人柄がよく表れていました。焙煎家が一杯に込めた思いを感じながらコーヒーを飲むというのも、ブレンドの新しい楽しみ方かもしれません。

●辻田翔哉(本誌担当編集)



4月1日発売のBRUTUSは人気シリーズ・犬特集。今回も、読者のみなさんに投稿していただいた写真を集めたページを作ります。毎日愛犬といっしょに暮しているからこそ撮影できる、とっておきの写真を応募してみませんか? 詳しくはBRUTUS公式ツイッターまたはインスタグラムにて。


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