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BRUTUS 842号:新しいティーカルチャー。

BRUTUS No. 842

「Coffee or tea?」と聞かれて、迷わず「コーヒー!」と答えていたみなさん、これからは、その答えをちょっと迷わせちゃうかもしれません。今号のBRUTUSがご紹介するのは、無限に広がる“ティー”の世界です。リーフに花やフルーツやスパイスにハーブをミックス……素材へのこだわりはもちろん、より自由においしくなっているブレンドティー。詩的なネーミングやパッケージデザイン、タグに書かれた一文など、一袋にティーメーカーのメッセージを包み込んだティーバッグの楽しさ。​NY、ロンドン、東京で独自のスタイルを展開するティーメーカーたち。​「ティーバッグは邪道」との固定観念を覆すフルリーフのティーバッグを実現し、世界を席巻する静岡のある会社によるイノベーション。今後の動きがますます期待される“和紅茶”とその生産地について。東京、ロンドン、パリ、NYでうごめく各都市のティームーブメントなどなど。​ブックインブックは、「毎日飲みたい!ティーバッグブランド110選」。小さなティーバッグの裏にあるブランドストーリーを繙きます。​この一冊で、いま世界で起こっている新しく、多様なティーカルチャーが分かります。



CONTENTS


特集
新しいティーカルチャー。
New Wave of Tea

新しいティーメーカーの先駆け、
スティーブン・スミスのテイスティングルームを訪ねました。

スタイルのあるティーメーカー。

ティーバッグマニアのための細かすぎるアレコレ。

はじめてのスパイスティー。

毎日のティーが買える店。①

特別付録
Tea Bags for Everyday
毎日飲みたい! ティーバッグブランド110選。

毎日のティーが買える店。②

毎日のティー。
ピーター・バラカン/市川実日子/長尾智子

世界のティーカルチャー最前線。

フレーバーグリーンティーってどう?

“和紅茶”は、いま!

テロワールを紅茶で表現する、日本のティーメーカー。

連載 ヘンテコノミクス 第22話「秘伝のタレ入り特製ラーメン」の巻
作・佐藤雅彦、菅 俊一 画・高橋秀明

 

…and more!


From EditorsNo.842 フロム エディターズ

ティードリンクにチャイ……ポートランドは新しいティーカルチャーの発信地でした。

新しいティーカルチャーの最先端を体現するティーメーカーがあると聞いて、ポートランドに行ってきました。その名を〈スティーブンスミスティーメーカー〉。1970年代から〈スタッシュ〉、〈タゾ〉などを手がけたカリスマ、スティーブン・スミスさんが自らの​名​を冠したブランドです。アトリエ兼テイスティングルームで私たちを迎えてくれたブレンダーのトニー・テリンさんが中国茶やアールグレイなどのリーフティーに続いて出してくれたのは、私たちの想像を超えたティーでした。タップから注がれる炭酸入の《ニトロチャイ》や、やや甘やかなブレンドティーにリコッタチーズとミルクをミックスして自家製シロップを入れたティードリンクなど。彼が目下情熱を注いでいる、オリジナルレシピの開発はじつに楽しそう。また、ローカルに評判のチャイ専門店があると聞いて車を走らせると、20年ぶりの大雪にもかかわらず長蛇の列が。〈ピップス・オリジナル・ドーナツ&チャイ〉です。薫香がついた《スモーキー・ロビンソン》、ショウガをきかせた《ジンジャー・ロジャース》などネーミングもウィットに富んでいてワクワク感を煽ります。揚げたてドーナツとの相性も抜群で、カップルから親子連れまであらゆる世代がチャイを楽しんでいるのを目の当たりにしました。本誌では、ティーシロップやティーリキュールを作るティーメーカーも紹介。​ブレンドリーフ​ティーの多様性もさることながら、その先にも無限に広がるティーカルチャーの一端を垣間見ました。

 
●︎︎草野裕紀子(本誌担当編集)



From EditorsNo.842 フロム エディターズ

紅茶だけじゃなく、
ティーだから面白い。

取材で「若い頃から”飲み物”が気になって」と言われたときに何を言われているのかわからず戸惑った。日本酒好きだとか、ワイン好きだというのならまだわかるけど、”飲み物”という枠組みが漠然としていたし、なにより自分が”飲み物”について思いを巡らせた試しがなかった。

私生活でお茶を飲むことはほとんどないが実家ではよくお茶がでる。朝起きて/朝食を食べて/帰ってきて/夕飯を食べて/寝る前に。一日中実家にいたらもっと飲むのかもしれない。ただコーヒーだけは一連のブームを得て惰性かもしれないが自ら飲む。カフェで出す酸味のある浅煎りコーヒーで入門し、喫茶店で出すダークチェリーのような深煎りが好きになった。好きが増えると概して家計は苦しくなるが暮らしは楽しくなる。”飲み物”はまだ財布に優しい。

スターバックスが本腰を入れた<TEAVANA>というティーブランドが話題だが、松浦弥太郎さんは以前からスターバックスでティーを飲むという。「イングリッシュブレックファースト ティーラテ ソイ オールミルク ホワイトモカシロップ追加 エクストラホット」。教えてもらった呪文を唱えると魔法のような飲み物が出てきた。

豆で好事家の編集長がいつの間にかティーバッグのパッケージを集め、ノートに張り出した頃からこの特集は始まった。デザインも面白く色とりどりで楽しい。「愛する人とダンスして待ちたまえ」「オレゴンのミント農場に思いを馳せよ」。お湯を入れて待つ間にすべきことまでご丁寧に提案してくれる。パッケージは隅を読むと意外と面白い。

ここ2ヵ月の間にすっかりティーを飲むようになった。ティーと呼ぶのは紅茶から緑茶、ハーブティーにスパイスティーまで飲んでいるからだ。この間、NYから帰った友だちに<PAROMI>のターメリックベースのミックスティーをもらった。「ingredients(内容物)」を読むとカレーのスパイスとほぼ同じだが、これが美味しい。日本に入ってないティーやブレンド、想像すらつかないフレーバーは星の数ほどある。ティーの楽しみは広大だ。

 
●︎︎町田雄二(本誌担当編集)



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