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Croissant Mail
クロワッサン No.935

揺さぶる、美の力

巻頭は作家・原田マハさんがナビゲートする京都美術散歩。京都に数多く存在する、個性的な美術館や寺院を紹介します。

女優の寺島しのぶさんや作家の中野京子さんが大好きな美術館とは? 料理家のウー・ウェンさんやフリーアナウンサー吉川美代子さんの自宅でのアートの飾り方はぜひ参考にしたいもの。

本誌連載の特別編「美術館で会いたい男」には俳優の寺尾聰さんがムードたっぷりに登場!

特別付録は切り離して使える「京都美術散歩地図」。詳細な地図やおいしいものガイドを、ぜひ旅のお供に。


Croissant No. 935
クロワッサン 10月25日号(10月8日発売)

揺さぶる、美の力。

原田マハさんが語る日本絵画の魅力
京都美術散歩

スペースごと魅力たっぷり、
ここがおすすめ美術館。

暮らしのなかでこそ息づく、
あの人とアートの素敵な関係。

ヘザー ブラッキンさんと一緒に
東京国立博物館で、日本絵画の流れを学ぶ。

伊藤理佐さんが訪ねました
ゆるキャラの元祖? 仙厓さんを知ってますか。

寺尾聰さん登場
そのまなざしに魅せられて、
美術館で会いたい男。

かわいい・愛おしい、
ロマネスク美術への招待。

現代アート鑑賞は、
難しくありません。

別冊付録
美に触れ、美味しいものを食べて
京都美術散歩地図。


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編集部こぼれ話

俵屋宗達の「天才」と向き合う。
「ほら、この手の描き方と同じ技法なんです」。そう言って、作家の原田マハさんが指差したのはモナリザの複製画。重ね合わせた手の甲でした。

真夏の京都。取材の合間、老舗喫茶店・フランソア喫茶室で一服していたときのこと。

「手の甲は『スフマート』というぼかしの技法で描かれています。これとそっくりなのが、さっき養源院で見た、俵屋宗達による松葉のぼかし。宗達がダ・ヴィンチの技法を知っていたとは思えませんから、独自に編み出したのでしょうが、面白いというか、不思議というか」

かつてキュレーターとして活躍していた原田さん。江戸時代初期、京都で活躍した絵師、俵屋宗達を天才だと言います。

「宗達の画風は独自のもので、先人の影響を受けているように見えないんです」

三十三間堂の東向いにある、養源院には、俵屋宗達が描いた杉戸絵や襖絵が現存しています。本尊が安置された間の襖に描かれているのが、原田さんを感嘆させた松です。岩の描き方も独自のもので、原田さんは、その色彩と造形に釘付けにされました。

原田さんの解説を聞きながらの取材は、プライベートなギャラリートーク状態。贅沢な時間でした。同時に、美術についての基礎知識があれば、もっと自由に奥深く作品について思いを巡らせることができるんだな、と実感しました。

いま、伊藤若冲が大ブームですが、こんどは、俵屋宗達の「天才」が注目されるかもしれません。宗達ブームになる前に、ゆっくり向き合いたいものです。

(編集や)

俵屋宗達筆『松図』(養源院)松葉をぼかしで描くことで、常葉の豊かさが伝わる。左の岩の色彩と造形が、「もしかしてドイツ表現主義?」と原田さんに言わせた。本誌18~19ページもあわせてご覧ください。
俵屋宗達筆『松図』(養源院)松葉をぼかしで描くことで、常葉の豊かさが伝わる。左の岩の色彩と造形が、「もしかしてドイツ表現主義?」と原田さんに言わせた。本誌18~19ページもあわせてご覧ください。



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