11年目を迎えた、BRUTUS恒例の住宅特集「居住空間学」、今年のテーマは「歴史をつなげる部屋」です。森を拓き、セルフビルドで手を加えながら変化を続ける家、主人自ら葺き直しに5年を費やした茅葺き屋根の家、曾祖母の暮らした家を受け継ぎ、それを素材と見立て、実験的な空間造りに取り組むアーティストの家……。また、「住み継がれる、半世紀住宅」と題し、今も住み続けられている日本のモダニズム住宅について考えます。もちろん、海外ネタも。アメリカでは、ウィリアム・エグルストン邸を訪ね、イギリスでは昨年英国王立建築家協会ゴールドメダルを受賞し、今年1月に亡くなったニーヴ・ブラウンによる名作集合住宅へ。過去に敬意を表し、未来へ引き継ぐ、住み手たちのそんな思いと住まい方のサンプルが詰まった一冊です。
特集
居住空間学2018
歴史をつなげる部屋。
OLAibi 谷本大輔──音楽家 SBALCO design 鳥取県西伯郡
城戸雄介──〈ONE KILN〉主宰 鹿児島県鹿児島市
十場天伸──陶芸家 兵庫県神戸市
向井理依子──額装職人 兵庫県芦屋市
岡本 亮──美術家 兵庫県加古川市
写真家・川内倫子が家に求めたこと。
壁を考える。
大熊健郎 〈CLASKA〉統括責任者兼ディレクター 東京都目黒区
浜名一憲 陶芸家 千葉県いすみ市
川本 諭 〈GREEN FINGERS〉主宰 東京都世田谷区
田丸祥一 堀あづさ 〈dieci〉 大阪府大阪市
住み継がれる、半世紀住宅。
ブルーボックスハウス 設計・宮脇 檀
石津邸 設計・池辺 陽
今も住み続けられている、日本のモダニズム住宅。
American Spirit
ウィリアム・エグルストンの日常。 写真家 アメリカ・メンフィス
アートが宿る、「着心地」のよい家。
孤高の建築家、ニーヴ・ブラウン再注目。
…and more!
毎年のように書いている気がするが、居住空間学の担当をして11年。過去11冊を作ってきて、それぞれに思い出はたくさんあるけれど、今年、一番大きく変わったな、と感じたのが、住まい手たちの年齢。
特集を作り始めた当初は、人生の先輩が大多数。それがいつしか、年下の住まい手たちが増えてきた。単純に自分が年齢を重ねた、それは大いにあるけれど、こんなに30代ばかりが出ている回もなかったんじゃなかろうか。彼ら世代を中心に、『人任せにせず、自分の手を動かして作る』という行為が日本中に浸透している、というのが今回の取材を終えての実感。
巻頭の谷本大輔さん(なんなら、空南くんは、十代!)もそうだし、加古川の岡本亮さん、表紙の城戸雄介さん、そして茅葺屋根の古民家を改装した十場天伸さんもそうだ。
毎年、校了後は「今年はやりきった。もうこれ以上の居住空間も住まい手も見つけられない」と、出し切った感があるのだけれど。ニュージェネレーションの住まい手たちのアイデアやバイタリティ、その勢いが増している様子。まだまだ、日本中には、おもしろい住まい手がいそうな、そして増えそうな、そんな予感を持たせてくれる、そんな号でありました。
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