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みあれ祭の船 273 BRUTUS No.868

みやげもんコレクション 273みあれ祭の船紙

福岡県/宗像市
文 / 川端正吾

みあれ祭の船。「国家鎮護」の旗竿を付けると御座船、付けないと随行船を再現できる。各2,000円(宗像郷土玩具研究会 kusunokigangu@yahoo.co.jp)。

宗像大社の三女神を乗せる御座船の玩具。

世界遺産として知られる宗像(むなかた)大社。宗像大社とは、沖ノ島の沖津宮(おきつぐう)、筑前大島の中津宮(なかつぐう)、宗像市田島の辺津宮(へつぐう)の3社の総称で、天照大神の御子神である田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)三柱がそれぞれに祀られています。毎年10月1日に行われる『みあれ祭』では、沖ノ島から田心姫、筑前大島から湍津姫を乗せた御座船(ござぶね)が、大漁旗を掲げた大船団に護(まも)られながら海上神幸を行い、本土・田島の辺津宮で市杵島姫神が迎え、宗像三女神がお揃いとなります。

今回ご紹介するのは、このみあれ祭の船をモチーフにした玩具です。宗像に郷土玩具がないことを寂しく思った有志の方々が、試行錯誤しながら生み出した新しい玩具です。船に取り付ける旗竿を入れ替えることで、神様を乗せる「御座船」と、それに随行する船の両方を再現できるようになっています。また、彩色を最小限にすることで、宗像の市木であるクスノキの香りがほのかに香ります。まだ製作開始から1年足らずですが、これから長い時間をかけて地域の人々に愛され、宗像の郷土玩具として定着していきそうな、素敵な佇まいです。

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写真上/みあれ祭の船。「国家鎮護」の旗竿を付けると御座船、付けないと随行船を再現できる。各2,000円(宗像郷土玩具研究会 kusunokigangu@yahoo.co.jp)。写真下/実際のみあれ祭の船の様子。


 

掲載:BRUTUS#868 (2018年5月1日号)
値段・問い合わせ先などは、発売当時のものです。