マガジンワールドメルマガの5月号をお届けいたします。
近頃、男性用のメイク道具が出ているのをご存知でしょうか?
化粧水は言わずもがな、コンシーラー・リップ・アイライナーなど。これまで女性専用と思われていたメイク道具に男性用が登場したのです。ファッション業界では数年前からジェンダーレスブームが起きていましたが、まさかここまできたかと驚きを隠せませんでした。
とはいえ、やはりメイクは女性にとって大きな武器。その武器を自分のものにするため、流行を掴み、自分に合う色味や、テイストを勉強し、TPOに合わせ自然に見えるテクニックを身につける。
女性たちのその努力の先にあるのはやはり、「美しくありたい」はたまた「モテたい」という気持ちなのでしょうか。その努力や美しくあることの楽しみをアンアンで毎週届けていた林真理子さんの連載が1冊にまとまったとのこと。今月のメルマガはその内容について、担当の広瀬よりご紹介させていただきます。
そう、マリコさんの原動力は、いまも昔も変わらず、「もっと美人になること」「もっと男の人にモテること」。そのためには、お金も時間も惜しまず使う。知恵も使う。
さらに、「美味しいものを食べたい」「おしゃれをしたい」「やせたい」という願望も続きます。この3つは、実は同時に成り立ちにくい永遠のジレンマ。それでも、どれかを諦めるというわけにはいきません。
女性なら、誰もが持つ憧れを、どんどん実現していく。その様子をリアルにタイムリーに文章で読めるのが、「美女入門」の何よりの魅力です。
京都で豪勢に遊んだかと思えば、二の腕を締めるために太鼓を叩く、チャリティパーティを主宰する一方で、エリート官僚を集めて合コンをセッティングする。こんなこと、自分では到底できない……。
自由に好きなことができるのは、自分で稼いでいるから。「自分のお金で好きなものを買う楽しみは格別」ということが、過去のエッセイにも何度も出てきます。仕事をする意味や楽しさを、マリコさんに教えられたという人は多いはず。エッセイには、ぴりっとした名言もたくさん出てきます。お気に入りの言葉を見つけるのも、毎回の楽しみ。
時代の先端を走り続けるマリコさんの、すべてがわかる「美女入門」。新刊はPart17ですが、Part14の文庫『美を尽くして天命を待つ』も同時刊行。平成の時代を振り返り、新しい時代をどう生きるか考えるためにも、この機会に既刊本も一気読みをお勧めします。
書籍編集部 広瀬桂子