蝶々は誰からの手紙(丸谷 才一 著)
読書という快楽へと誘う「本好き」からの手紙が届く
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イギリスの書評の魅力を語り、日本の書評文化を一望する。夏目漱石・永井荷風・佐藤春夫から池澤夏樹・江國香織まで、源氏物語から大正天皇の歌集まで、そして、バルザックからナボコフとクンデラまでを紹介し、さらには日本国語大辞典を論じる。マリリン・モンローと『ユリシーズ』の関係を想像し、「小股の切れあがったいい女」について考察する。読書共同体のための花やかで役に立つ読物がたっぷり。
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【本書の構成】Ⅰ 書評のある人生/Ⅱ 書評78選/Ⅲ 推薦文そして後始末/Ⅳ カリブ海からカール・マルクスまで