お直し とか(横尾 香央留 著)
彼女の仕事はお直し。やぶけてしまったブラウス、虫に喰われたカーディガン、その時、その人がきたからこそできたキズに、意味をもたせるようにお直しをします。「ほぼ日刊イトイ新聞」連載中から、そのかわいさ、愛おしさに多くのファンをつかんだ、「お直しとか」。キュートな作品とお直しにまつわる、横尾さんのエッセイは良質の文芸作品の香りがします。これまで発表したエッセイも含め65篇を網羅した、全く新しいヴィジュアル本。撮影ホンマタカシさん、デザイン中村至男さん。「私が頼んだ作品には、愛犬の顔がかくれてた。しかけますよ~、横尾さんは」とは樋口可南子さんが帯に寄せてくださった文章。「世界にたったひとつの、かわいくうれしく目立つお直し」大橋歩さんからいただいたコメントも、この本の世界観を見事に現しています。