ロサンゼルスの愛すべきダンス仲間(米谷 ふみ子 著)
“わずらわしく思われても、遠慮しないで一人一人に話しかけ、関わって縁を作っていくことだ”
アメリカ在住50年、芥川賞作家が送る、古くて新しい友達の作り方。
障がいを持つ息子の先生だったアデル、
迫害を逃れポーランドからカザフスタン、イスラエル、中米そしてアメリカに渡ったスポラ、
シェイクスピアを読めとうるさいソフィア、
核実験場での恐ろしい体験を長い間胸にしまっていたジム、
100歳の誕生会を自分で主催したモーリ、
コンピューターのプログラマーをしながら反核運動をするロバート……
著者がロサンゼルスのダンス教室で出会った、愛すべき普通の人たちの普通でない人生とは。