パルマ! イタリアのおいしい!が生まれる街(北村 光世 著)
イタリアの食の世界に魅せられ、何度も通ううちに、ひょんなことからパルマの地に家を持つことになった北村光世さん。手に入れたのは、230年前に建てられた石造りの牛小屋と、きっとその頃から変わっていないであろう豊かな田園風景でした。この本では家を買うことになったいきさつや、買ってからの修復・改装の顛末、世界に誇るプロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)、パルミジャーノ・レッジャーノ・チーズなどの伝統的な製造法を守りつつ技術革新にも意欲的な作り手たちの横顔、イタリア各地のおいしい風景や食文化について、やわらかな語り口で味わい深く綴られます。第1章「パルマの引力」・第2章「パルマとイタリアの食」・第3章「これぞイタリア的!」・第4章「変わること、変わらないこと」の4章に加え、カラーページでパルマの北村さんの家、食の担い手、出会った人々、オリーブオイルで簡単・ゴージャスなおもてなし料理レシピも紹介。エッセイを読むだけでなく、見て、作って味わえる、パルマとイタリアの魅力がぎゅっと詰まった1冊です。