赤毛のアンと世界一美しい島 プリンス・エドワード島 パーフェクト Guide Book(マガジンハウス 編)
プリンス・エドワード島はカナダの大西洋側、
セント・ローレンス湾に浮かぶ三日月のような形をした小さな島です。
本当に小さくてかわいらしい島ですが、
これでもカナダの州のうちの一つ。
最も小さな「プリンス・エドワード島州」なのです。
ですから、島には州の首相もいますし、立派な州議会もあります。
また日本では、ルーシー・モード・モンゴメリ著、村岡花子訳の
『赤毛のアン』の舞台として広く知られています。
『赤毛のアン』は知っているけれど……
島の名前は聞いたことがあるけれど……
一度は行ってみたいと思っているけれど……
そんな皆さんに是非この島を訪れてほしい、この島のことを知ってほしい――。
これが、ガイドブックを作ろうとしたきっかけでした。
プリンス・エドワード島へと誘うのは、偶然、この島の素晴らしさに触れ、
この島を忘れられなくなってしまった「僕」。
おすすめの見どころは?
おいしいシーフードを食べるには?
安心してお酒が飲めるお店は?
そんな小さな質問や小さな心配にもこたえたいと、一生懸命作りました。
『赤毛のアン』を日本に紹介した翻訳者、村岡花子さんのお孫さんである村岡美枝さん、
恵理さん姉妹のインタビューも掲載してあります。
アンの世界を日本に届けてくれた村岡花子さんのことをもっと知ってほしい――。
そんなふうに思っています。
また、島全体で大きな動きとなっているオーガニック農家とレストランについても、
「番外編」として紹介しています。
大地と海の生命力が詰まった「食」が満載です。
この本を手に、プリンスエドワード島へと旅立ちましょう。
そして、この本とともにプリンス・エドワード島をめぐってほしいのです。
飛行機の窓から見える小さな小さなこの島は、赤や緑や青のモザイクで彩られているはずです。
さあ、プリンス・エドワード島と『赤毛のアン』に出会う旅がいよいよ始まります。
あなたと、あなたの旅にとって、このガイドブックが
まさに「腹心の友」となってくれることを心から願っています。
(本書「はじめに」より)