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もったいない 新装版 (プラネット・リンク 編)

もったいない 新装版

— プラネット・リンク 編
  • ページ数:78頁
  • ISBN:9784838728893
  • 定価:1,100円 (税込)
  • 発売:2016.09.28
  • ジャンル:文芸
『もったいない 新装版 』 — プラネット・リンク 編

紙版

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●国際オリンピック委員会(IOC)の
バッハ会長も「もったいない」を発言。
小池百合子・東京都知事が
東京五輪の新たなコンセプトに掲げた
「もったいない」を指示。
●ビストロSMAPに出演した小池さんがプレゼントに
用意したものは、「もったいない」の象徴とも言える風呂敷。
●ノーベル平和賞受賞者の
故ワンガリ・マータイさんが日本で見つけた言葉
「もったいない=MOTTAINAI」
●環境問題のキーワード“3つのR”を
たった一言で表す日本語が「もったいない」。
●日本人の最高の美徳、思いやりの心、
「もったいない」に再び注目が!



東京都の小池百合子知事は、就任後の8月26日の定例会見で、
「もったいない」という日本語を、
「2020年東京五輪・パラリンピックの
新たなコンセプトに入れて、国際語にしたい」
と語りました。
「てんぷら、おすしの次に、
『もったいない』が出るようにしたい」とも。

ノーベル平和賞受賞者で、元ケニア共和国環境副大臣、
故ワンガリ・マータイさんが日本で見つけた言葉
「もったいない=MOTTAINAI」。

環境問題に取り組む中で掲げられる合言葉「3つのR」。
優先順位は、1番目に廃棄するものを減らすリデユース(発生抑制)。
2番目に繰り返して使うリユース(再使用)。
そして最後の最後、使い終わったものを廃棄せざるを得ないときに、
3番目のリサイクル(再資源化)となります。

環境省では、2016年5月、2番目の優先順位のリユースを広めようと、
衣類や家具、本、電化製品などの再利用を気軽に取り組むための
リユース読本を作りました。

この3Rのすべてを、たったひと言で言い表わしている
素晴らしい日本語が「もったいない」です。


レストランや家庭では、
毎日たくさんの食べ物が捨てられています。
コンビニやスーパーでも、
鮮度が落ちた、販売期限が迫ったからと、
たくさんのお弁当や食料品を廃棄しています。
本当は食べられたはずの食品が
捨てられるしまう「食品ロス」。
日本では年間632万トンにも上ります。
……一方、世界では1日に8500人の乳幼児が、
飢餓のため命を失っています。

学校に通うことのできない5700万人もの子どもたち。
トイレを持たない9億4600万の人々。
8億人以上の人々が極度の貧困に苦しんでいます。
……一方、世界の国々が軍事費として使うお金は、
1年間に1兆6760億ドル。
毎年、その1割のお金があれば、
地球上の様々な課題を解決に導くことができるのです。

この本は、「ご飯は残さず、魚は余すところなく食べる」
「風呂敷はたった1枚で上手にものを包み運ぶ」など、
19の「もったいない」のお話を、
絵と読み仮名をふったわかりやすい文章で綴り、
英訳もつけています。
さらに、最新のデータをもとに
世界中の問題も詳しく解説しています。

今、人類は文明の危機に陥っています。
社会、経済、環境、政治、
そして倫理も危機に瀕しています。
今こそ日本人の美徳である、思いやりの心
「もったいない」に再び注目が集まっています。