家めしこそ、最高のごちそうである。(佐々木 俊尚 著)
人気ジャーナリストが提案する、家庭料理革命!
外食より、家めしの時代です。
シンプルにつくるほど、料理は美味い。
3ステップで、無理なく献立をつくる方法、
冷蔵庫にあるものだけで3品つくる合理的テクニック、
今日から生かせる実践法が満載。
*安い旬の素材をフル活用
*美味い料理は見た目が9割
*タイムラインで時間短縮
第1章 バブルを経てわかった結論。家の料理が一番の贅沢。
第2章 道具はシンプル、食材は旬のもの。お金を書けずに、続ける方法。
第3章 食材をまず決め、7種の味から、違うものを選ぶ。最後に調理法。
第4章 手順も大事。さらに美味しく食べるための実践ポイント。
第5章 ひと手間で美味しさアップ。我が家で人気のレシピのコツ。
この本のメッセージは、たいへんシンプルです。ひとことで言えば、次のようなこと。
値段の高いスーツを着て食べに行くフレンチレストランみたいな派手な「美食」ではなく、かといって散らかった家でジャージ着てむさぼり食うコンビニ弁当や「鍋の素」で作った寄せ鍋のような、「ファスト食」でもない。
しっくりなじむ洗いざらしの綿のパンツと清潔なシャツを着て、簡素な台所に立ち、素早く手軽に、しかもお金をかけずに健康的で美味しい食事をつくる。
そういう生活が、いま求められているのではないでしょうか。わたしはそれを実践し、毎日のように家族の料理をつくって楽しみ、人生を過ごしています。
本書に書かれているのは、そういう食生活をおくるための簡素でシンプルで実践的なやりかたの一部始終です。
わたしは妻と二人暮らしで、外食の予定がないときにはこのような料理をわたしが朝と晩、毎日つくっています。つくる料理はとても地味で、おまけにとても簡単なものばかりです。凝った料理はほとんど作りません。そのかわり、冷凍食品や半調理品や「○○の素」のような調味料もまったく使いません。スーパーのお総菜やコンビニ弁当も買いません。こういう「ファスト食」は味が単調で、美味しくないと思うからです。
本書はこれから、じゃあどうやったらそんなふうな生活を送れるの? 私にもそんな料理ができるの?という疑問にお答えし、とてもかんたんでシンプルで素朴で、でもとても美味しい食事をつくる方法をご教授していこうと思います。
季節別の献立&手順つきレシピ、口絵写真もたっぷり。
■春の献立
きんぴらごぼう(甘い)
コールスローサラダ(クリーム味)
キュウリを乗せたかまぼこ(塩味)
焼いた厚揚げにしょうがのすり下ろしを合わせて(醤油味)
アジと納豆、大葉、卵のどんぶり(醤油味)
ダイコンとキャベツのみそ汁(味噌味)
こんがり焼いた厚揚げ(醤油味)
炊きたてのご飯に小松菜といり卵、塩昆布を混ぜあわせた菜飯(醤油味)
キュウリをさしはさんだ竹輪にマヨネーズ(クリーム味)
ダイコンとネギの味噌汁(味噌味)
冷たい盛りそばに、細切りピーマンを入れた暖かいつけ汁(甘い)
さっと茹でた小松菜に納豆を混ぜ込んで(醤油味)
たくわん(酸っぱい)
肉そば(甘い)
カキフライとタルタルソース(クリーム味)
青菜の炒め物(醤油味)
アスパラガスのソース焼きそば(甘い)
あさりのみそ汁(味噌味)
たまご焼き(塩味)
醤油ラーメン(醤油味)
豚ロースの塩麹漬けグリル、ゆず胡椒を添えて(塩味)
塩らっきょう(塩味)
etc.