新陰流 サムライ仕事術(多田 容子 著 )
●内容紹介
勝つことばかりおもうのは病なり。
本心とは全身にひろがっている心。
極楽を一心に望むのは地獄行き……
仕事が、物事がうまくいかないとき、心身にストレスを感じるとき、対人関係に、クリエーションに、秘かに効きます、柳生新陰流。
絶体絶命から逆転有利――それが新陰流の極意だ。読むだけで脳もほぐれる、本邦初「兵法」のビジネス版! 歴女も必読!
――著者より(本文抜粋)
(柳生新陰流は)自在な変転を旨とし、「切らず、(命を)とらず、勝たず、負けざる」剣と称した。力任せの先制攻撃や、勝ちへの執着は、むしろ身の危険を招くと考える。そうしたものから離れた、平静な心と繊細な身体感覚、鋭い状況把握術によって、変化、流転し、いかなるときも無事を保つ。大自然のごとく、とらわれのない自由な心身を求めるのが、新陰流といえるだろう。
この教えは、現代でも様々な場面で、仕事の仕方や対人関係などに応用できるはずだ。
●著者紹介
多田容子(ただ ようこ)
1971年、香川県高松市生まれ。93年、京都大学経済学部卒業、保険会社に入社。同年12月退職、作家をめざす。96年、97年、98年 に、時代小説大賞(講談社・朝日放送共催)の最終候補となる。99年、剣豪小説 『双眼』(講談社)でデビュー。『柳影』『やみとり屋』『女剣士・一子相伝の影』『月下妙剣』『柳生双剣士』(以上、講談社)、『甘水岩(あまみいわ)』(PHP研究所)、『柳生平定記』(集英社)等を発表。小説のほか、『武術の創造力』(甲野善紀共著)、『不滅の侍伝説「子連れ狼」』(小池一夫共著)などがある。最新刊は、『自分を生かす古武術の心得』(集英社新書)。2004年、兵庫県芸術奨励賞受賞。居合道3段。柳生新陰流二蓋笠会会員、同流兵法・小転中伝(こまろばしちゅうでん)。手裏剣術も嗜む。