深夜零時に鐘が鳴る(朝倉 かすみ 著)
●内容紹介
ひとりで過ごす年の瀬もすっかり板についた匂坂展子は29歳彼氏なし。いつもと変わらない新しい年をむかえようとしていた。そんなテンコの前に次々と現れる過去からの来訪者……。
すねっかじりの元ヘビメタ男“根上くん”
むっちり足のウェイトレス “そら豆さん”
パン屋で働いていたはずの“ミヤコちゃん”
たしかデパートのカリスマ社員?“えぐっちゃん”
……そして?
雪降る札幌の街を舞台に加速していく、この冬いちばんのロマンチックストーリー。
●著者紹介
朝倉かすみ(あさくら かすみ)
1960年北海道小樽市生まれ。北海道武蔵女子短期大学卒業。2003年「コマドリさんのこと」で北海道新聞文学賞、2004年「肝、焼ける」で小説現代新人賞。2009年『田村はまだか』で吉川英治文学新人賞を受賞。今最も注目されている作家。その他の著書に、『ほかに誰がいる』『好かれようとしない』『タイム屋文庫』『エンジョイしなけりゃ意味ないね』『ロコモーション』『玩具(おもちや)の言い分』『ともしびマーケット』『静かにしなさい、でないと』などがある。