頭はもっとよくなる 9つのトレーニング(篠原 菊紀 著)
●内容紹介
頭を使っているとき、頭の中のどこを使っているか意識したことはありますか? ふつうはありません。でも、脳というのは、なにかと「イメージする」と、実際以上にとてもよく働くものであることがわかっています。本書は、そのイメージする力を、頭を使うときにも、もっと活用しよう! と、テレビでおなじみのシノハラ教授が最新の脳科学を駆使して生まれた脳トレの本。まずは脳の重要な働きをする9カ所をあきらかにし、その部位別に頭を鍛えるトレーニングを紹介解説、イラスト化したものです。もちろん意識したところでその部位が動くわけではないのですが、特定の働きに微妙に効く。トレーニングを毎日くりかえすうちに、いつのまにか脳が活性化していく。苦手なトレーニングは、自分の脳のどこの部位が活発でないかがわかる。そこをあえて鍛えるとまるで視界がひろがるように感じる……そんなユニークな構成になっています。「聞いた電話番号を逆唱する」「昨日食べた夕飯を思い出す」「新聞の1文字だけを抜き出す」「鉛筆まわし」など、トレーニングはいたって簡単な日常の行為や作業ですが、大人には記憶力を高め、高齢者にはその衰えを防ぐ脳トレに。1p1本、総計85本のトレーニングで構成されています。2章には、頭のはたらきに大きく影響する「脳のクセ」についても詳述。恋愛や仕事など人間関係にも秘かに効くトレーニングがとても効果的です。ぜひお試しを!(以下、目次)
Ⅰ 使ってる脳がわかると、頭はもっとよくなる<知力アップ脳トレ>
1)「ビデオ的記憶力」を高める(前頭葉と海馬)
2)「ワザの記憶」を覚える(前頭葉と線条体、小脳)
3)「写真的メモ」を活性化する(前頭葉と後頭葉)
4)「音韻ループ」をいきいきさせる(前頭葉と側頭葉)
5)空間認知力を高める(前頭葉と頭頂連合野)
6)コミュニケーション力、意欲を増す(前頭葉外側部と眼窩部・帯状回)
7)やる気をつくる(線条体)
Ⅱ 人間関係がわかると、すべてがうまくいく<人間力アップ脳トレ>
8)自分の脳とのつきあいかた(脳内物質)
9)他人の脳とのつきあいかた(扁桃体)
●著者紹介
篠原菊紀(しのはら きくのり)
諏訪東京理科大学共通教育センター主任、学生相談室長、東京理科大学総合研究機構併任教授。東京大学大学院修了。専門は脳化学、健康教育学。多チャンネルNIRSを使って、学習しているとき、遊んでいるとき、運動しているとき、パチンコしているときなどの日常的な脳活動や、ちょっと変わった場面での脳活動を調べ、その社会適用を目指している。企業や地域と連携して、脳科学、健康科学を社会に生かす試みを続ける。『キレない子どもの育て方』(集英社)、『未来の記憶の育て方』(化学同人)、『その気にさせる脳のつくり方』(静山社)など著書多数。
・オフィシャルブログ 「はげひげ」の脳的メモhttp://higeoyaji.at.webry.info/
・ワーキングメモリトレーニング携帯サイト「しのはら式脳が良くなる研究所」
(http://nouken.net/pc/index.html)運営中