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ひとつつまんで京都のおやつ(津田 陽子 著)

ひとつつまんで京都のおやつ

— 津田 陽子 著
  • ページ数:128頁
  • ISBN:9784838720835
  • 定価:1,650円 (税込)
  • 発売:2010.03.25
  • ジャンル:実用
『ひとつつまんで京都のおやつ』 — 津田 陽子 著

紙版

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●内容紹介
“おやつ” 心が躍る、なんて素敵な言葉でしょう。思い浮かぶのはお菓子だけでなくて、その周りを囲む笑顔や家族の団欒。おやつは、私に仲間との温かな時間と楽しみを与えてくれます。子供のころ、父がお商売をしていたこともあって、我が家にはいつもたくさんの人がいました。三時になると一斉に、おやつ時間が始まります。お煎餅やおかきは一斗缶で用意されていて、母が半紙に分けたおやつを皆に配ってまわるのが私の役目。家族だけの時には、甘いものが大好きな父と末っ子の私が沢山いただくというのもお約束。おやつが登場した瞬間にふっと空気が和む、何とも幸せなひとときです。それは澄ました顔の、よそゆきではないけれど、地味ななかにも愛らしさや、やさしさがあふれる、手でつまんでいただきたいお菓子ばかり。そんな毎日の何げないおやつが今も姿を変えずに受け継がれています。
わたしのお菓子つくりの原点は“おやつ”。くるりと巻いてつまめるように仕上げたフロールも、サクッと頬張って欲しいタルトも、お手本にしたのはおやつでした。手でつまんで頬張るおやつに、ふわりと割って口に入れるおやつに、いつもやさしさと温もりを感じます。そして何より大切に思うのがそれぞれのお菓子がもつ食感です。とりわけ好きなのは、ふんわりと割っていただく焼菓子、しっとり炊き上げられた餡こ、もっちり加減の心地よい餅菓子、さっくり割れるお煎餅……。
「ふんわり」「しっとり」「もっちり」「さっくり」。四つの食感にこだわって、選んだ京都の“おやつ”50。ひとつつまんで、楽しんでみてください。
●著者紹介
津田陽子(つだ ようこ)
京都府宇治市に生まれ育つ。1987年渡仏、「ル・コルドン・ブルー」「エコール・ルノートル」でお菓子作りを学ぶ。90年「ミディ・アプレミディ」オープン。現在は「UN DEUS TROIS焼き菓子塾」をはじめとする教室を主宰する傍ら、タルト専門店「Bonne Tarte! Midi Apres?midi」も営む。主な著書に「くるくるロールケーキ(文化出版局)」「ふんわりロールケーキ(文化出版局)」など。