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小惑星探査機 はやぶさの大冒険(山根 一眞 著)

小惑星探査機 はやぶさの大冒険

— 山根 一眞 著
  • ページ数:296頁
  • ISBN:9784838721030
  • 定価:1,430円 (税込)
  • 発売:2010.07.29
  • ジャンル:ノンフィクション
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『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』 — 山根 一眞 著

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●内容紹介
 7年間かけて3億キロの彼方にある小惑星イトカワまで、星のサンプル採取に旅立った惑星探査機はやぶさ。
そのサンプルが、砂1粒でも地球にもたらされれば、月以外の天体から人類が初めて物質を持ち帰ったことになる。そして新たに1000本以上の論文が執筆され、太陽系の歴史が書き換えられるとも言われている。
2003年5月の打ち上げから、2010年6月の感動の地球帰還までの、その道中では、幾多のトラブルが発生し、スタッフからも「もうダメか」と落胆、悲鳴が何度も繰り返された。その試練を乗り越えて、やっと、やっと地球に帰還。そのドラマに満ちたな行程もさることながら、宇宙科学の常識を覆すほどの、山のような観測成果、工学的成果をもたらせてくれるに違いない。
 世の中に出ている「はやぶさ」の情報は、ほぼすべてがJAXAの公式発表か記者会見に基づくもの。しかしこの本では、打ち上げ前から帰還まで、単独でプロジェクトチームに綿密な取材を続けた山根一眞が、他では知り得ない情報をふんだんに盛り込んだ。「はやぶさ」ファンも知らない未公開の事実や証言が続々と公開される。もちろん宇宙工学をはじめとする技術的なストーリーもわかりやすく解説されているので、宇宙の知識がなくてもその楽しさが伝わる内容になっている。中学生にも読めるわかりやすさだから、夏休みの読書にも最適!

1章 「はやぶさ」の旅立ち
2章 3億キロの彼方へ
3章 太陽の嵐
4章 地球に戻ってきた日
5章 88万人の同行者
6章 名前は女神さま
7章 「イトカワ」へようこそ
8章 4時間だけの歓声
9章 行方不明の冬
10章 そうまでして君は

●著者紹介
山根一眞(やまね・かずま) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)嘱託、福井県文化顧問、月探査に関する懇談会委員(内閣府)、生物多様性戦略検討会委員(農林水産省)、日本生態系協会理事、NPO子ども・宇宙・未来の会(KU-MA)理事、北九州マイスター選考委員など。共用品推進機構、日本聴導犬協会、大宅壮一文庫などの各評議員。2001年北九州博覧祭北九州市出展「ものづくりメタルカラー館」プロデューサー、2005年日本国際博覧会・愛知県総合プロデューサー、国民文化祭ふくい2005・総合プロデューサーなどを歴任。日本文藝家協会会員。