ゴーマニズム宣言PREMIUM 修身論(小林 よしのり 著)
●内容紹介
かつて教育勅語などで「修身」というものがありました。それは生き方の問題を扱うものでした。現在、世の中には「生き方」本があふれていますが、それも結局は「修身」に通じるのではないでしょうか。「自己」がふらふらとさまよっている現状に対して、小林よしのりが現代の「修身」のスタンダードを提示します。流行にとらわれない、地に足のついた「修身」を現代にあった形で作り直す試みに挑戦しました。全7章で、「恋愛/結婚」「家族」「平凡」「教育」「いじめ」「孤独」「いのち」について語られます。全7章がそれぞれ<マンガ>+<小林よしのりと事務所スタッフの座談会>のセットになっています。今までのゴーマニズム宣言の作品群、「戦争論」、「沖縄論」「台湾論」「天皇論」・・・は天下国家についての書でした。それに対して今回は、私たちの生活により密着した人生についての書です。
◎目次
Introduction 修身論 ――今こそ必要な、現代版「修身」
勝間和代でも香山リカでもない生き方
Part1 「恋愛」「結婚」をごまかしていませんか?
・韓流純愛ブームとニート
・「セカ中」は「自己中」 純愛とは何か?
(解説)純愛も婚活も、うまくいかない理由
Part2 「自由・平等」の家族は理想ですか?
・盲導犬の「犬権」を守れ
・自由・平等のファミレス・コンビニ・ファーストフード
(解説)行き過ぎた平等主義が、家庭も学校も崩壊させた
Part3 「平凡」はいけないことですか?
・プライドを捨て平凡に胸を張る勇気
・「平凡な希望」も持てない社会
(解説)「ゆとり教育」の末路、派遣村だってオンリーワン
Part4 「魂」をつくる教育とは?
・英才教育 恩師アリさん
・近代的個人は「オレ様」に堕した
(解説)「あきらめなければ夢は叶う」は本当か?
Part5 「いじめ」とどう戦いますか?
・わしのいじめ体験を告白しよう①、②
・いじめは社会主義学校の平等苦からの逃避
・いじめから逃げる場所などない
(解説)愛子さまと学習院、「いじめの原因」も平等主義
Part6「孤独」に耐える強さを持てますか?
・ピュアな携帯関係に期待はしない
・消費だけで人情や愛情は支えられない
(解説)子供にケータイ持たせたら、夫婦別姓には賛成せよ!
Part7 「生命」は至上の価値ですか?
・なぜわしはこんなに介護が嫌いなのか?
・真の不安、偽りの不安
(解説)「ヒューマニズム」ほど傲慢な思想はない
●著者紹介
小林よしのり(こばやし よしのり) 昭和28年福岡生まれ。昭和51年、大学在学中に描いたデビュー作『東大一直線』が大ヒット。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などギャグ漫画に新風を巻き起こす。平成4年、「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』(幻冬舎文庫①~⑨)を連載開始。その後、平成7年から「SAPIO」(小学館)に戦いの場を移し、『新・ゴーマニズム宣言』①~⑮『ゴー宣・暫』①~②を経て、現在は原点回帰して再び『ゴーマニズム宣言』を強力連載中(単行本は『ゴーマニズム宣言NEO』①~②が発売中)。また平成22年から、「WiLL」(ワック出版)にて新たに『本家ゴーマニズム宣言』を連載開始。その他、『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『靖国論』『いわゆるA級戦犯』(以上、幻冬舎)『台湾論』『沖縄論』『パール真論』『天皇論』(以上、小学館)などを発表し論争を巻き起こす。平成22年3月には満を持して『昭和天皇論』(幻冬舎)を発表した。