前向き。 93歳、現役。明晰に暮らす吉沢久子の生活術(吉沢 久子 著)
●内容紹介
日々の暮らし、月日の流れの中、50歳を過ぎたあたりからからだや頭のめぐりの衰えを感じ、愕然とします。せわしなく漫然と過ごし、気持ちがざわつくとき、ふと立ち止まって手にしたくなる本、心暖まる、心寄せる言葉の主が吉沢久子さんです。
この1月に93歳になられた吉沢久子さん。たくさんの著書、インタビューをとおして、わたしたちにていねいに暮らす生活のひとこまひとこまを伝えてくださいます。まわりの人たちとバランスのいい関係を保ち、ときにサポートを受けながら、年齢を感じさせない自立した生活を自分で作り上げ、新しい出来事や出会いに喜びを見いだす日々。
今もなお現役として仕事をし、明快に生き、元気に暮らす秘訣はいったい何なのだろう。私たちが今の吉沢さんの年齢になったとき、どうしたらその明晰さを失わずにいられるのだろう。憧れの先輩から生活のヒントを得たいと思い、長年、吉沢さんと親しくお付き合いをされている生活研究家の阿部絢子さんに聞き手となっていただき、さまざまな角度から答えを探ってもらいました。
「認知症にならないためには料理。自分を甘やかさず、気を抜かず」「怖い思いも不安も切り抜ける“仕方がない”の効用」「大震災を経験した今こそ、欲望の整理ができるとき」「ものを大切にして生きるのはエコではなくマナー」「おいしいものは何でも食べたい。食べることは生きることだから」「夕食は昔から6時30分が決まり。眠れない夜は朝ごはんの下準備をする」……。
いつの時代も明るく、前向きに生きる吉沢久子さんのパワーは、あなたの来るべき未来のためにきっと役立つはずです。
●著者紹介
吉沢久子/家事評論家。1918年、東京生まれ。文化学院卒業。文芸評論家の古谷綱武と結婚し、そののち、昔から日々の暮らしの中で培われてきた伝統的な文化や技、知恵を、現代の生活の中で活かす暮らしの楽しみを提案。年を重ねても心豊かに充実した生活をおくる日々を綴ったエッセイの執筆や講演活動など、近年も幅広く活動している。『幸せになる 長寿ごはん』『93歳。ひとりごとでも声に出して』『ひとりの老後は大丈夫?』(共著)『私の快適、気ままな老いじたく』など著書多数。