不幸な認知症 幸せな認知症(上田 諭 著)
予備軍を加え、認知症800万人の時代。
認知症になったら困ると不安に思う人が増え、
認知症の人を抱える家族はこの先どうなるのかと
恐れを抱いているかもしれません。
そんなふうに認知症をことさら不安や恐怖の対象にし、
治療法を追求しようとする限り、そこに希望はありません。
なぜなら、認知症は今のところ根治治療がないからです。
治らない病気であり、誰がいつかかってもおかしくありません。
一部の認知症を除けば、根本的な原因も不明、
遺伝的要因があるかどうかも定かではないのです。
認知症になったらどうしようと不安に思っているあなた、
認知症と診断されたあなた、
認知症の人の家族、友人、知人、介護職のあなたへ。
「ボケたら終り」ではなく「ボケてもいい」と楽しく暮らすために。
幸せな認知症に至る、一歩先の道しるべ。
最初の一歩は、認知症のことをきちんと知ることからです。
認知症は、本人も家族も周りにいる人も、
接し方や対応の仕方で、不幸にも幸せにもなれます。