仕事がはかどる 禅習慣(枡野俊明 著)
禅の力で、心が磨かれ頭が冴える!
毎日の仕事を充実させる、小さな積み重ね
禅の修行は、すべてを習慣づけること。
習慣づければ、頭で考える前に、体が動く。
心身が整い、パフォーマンスが上がる。
毎日の暮らしに、新しい習慣をプラスするだけで、
禅の素晴らしい効果が得られます!
●「丹田呼吸」で集中力アップ
●「和顔」で話せば人間関係が一変
●「結界」を設けて、自分の時間を作る
全50項目に禅語と解説付き!
<朝の習慣>
30分、早く起きる/決まった場所に手を合わせる/10分でいいから掃除をする
<仕事の習慣>
結論を先送りにしない/呼吸法を使って集中する/相手の目を見ながら笑顔で話す
<自分の時間の戻る習慣>
帰りに寄り道する/玄関の靴をそろえる/一日を振り返り感謝する
<食事の習慣>
「いただきます」と言う/ごはん茶碗は両手で持ち上げる/自分で料理する
<くらしの習慣>
同じ時間に起き、同じ時間に寝る/「あったらいいかも」というものは買わない
<心持ちの習慣>
他人の期待に応えない/頭にきたら、時間を稼ぐ/判断しないで行動にうつす
まえがきより
●「はかどる」がビジネスパーソンのキーワード
ビジネスパーソンは、いうまでもなく、仕事中心の生活を送っています。
ですから、いちばん大きな比重がかかっている仕事をどうこなしていくかで、
プライベートの生活も左右されます。
仕事が思うように進まなければ、退社後、友人たちと飲んでいても、
そのことが気持ちのどこかに引っかかっていて、心から楽しめないでしょうし、
自宅に戻ってからも、うつうつとして過ごすことになりそうです。
では、もっとも望ましい仕事の在り様とはどんなものでしょう。
わたしはひとつのキーワードを想定しました。
「はかどる」 がそれです。
仕事がどんどんはかどっていく。ビジネスパーソンにとって、
それにまさる状況はないと思うのですが、いかがでしょう。
ただし、はかどるといっても、わたしが想定しているのは、
単に仕事が効率よく進むということだけではありません。
もちろん、それもありますが、その仕事のなかで充実感を得られる、十分な納得感がある、
ということが、はかどるということの重要なファクターだ、とわたしは考えています。
たとえば、部下に丸投げした自分の仕事を、その部下が残業も辞さず、
必死にがんばって、素速く仕上げた。たしかに効率のよい仕事のやり方かもしれませんが、
さて、それが自分にとってはかどった仕事といえるでしょうか。
そうはいえないと思うのです。理由は明らかでしょう。
そんな仕事のやり方には、充実感も納得感もないはずだからです 。
「おぉ、仕事がはかどった! いい気分だなぁ」と感じるときの清々しさを支えているのは、
効率よりもむしろ、充実感と納得感の2本柱 なのではないでしょうか。
本書で展開しているのは、その2本柱に力点を置いた、仕事が「はかどる」ための習慣です 。