たとえば誕生日や記念日。何気ない小さな贈りものでも、相手が驚いたり喜んだりする姿を想像しながら、プレゼント選びに頭を悩ませるのは、幸せなひとときです。あるいは、思いがけない人からの贈りものに驚いたり、贈りものを通して今まで気がつかなかった気持ちに気がついたり……。贈りものは、言葉を超えたコミュニケーションでもあります。

喜びあり、涙あり。クスリと笑ってしまうエピソードまで、贈りものにまつわるさまざまなエピソードを集めた『贈りものがたり』。

新たなギフト文化を提案しつづけているシャディ株式会社が、創業85周年の特別企画として昨年、贈りものにまつわるエッセイを募集しました。そして900を越える応募作品の中から、よりすぐりの55編をまとめたのが、本書です。十代の初々しいエッセイから、上は八十代まで。その文面から溢れる「贈る気持ち」に、きっと心が暖かくなるはずです。