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自分を信じるということ ありのままで生きる(和田秀樹 著)

自分を信じるということ ありのままで生きる

— 和田秀樹 著
  • ページ数:208頁
  • ISBN:9784838730261
  • 定価:990円 (税込)
  • 発売:2018.11.29
  • ジャンル:自己啓発
電子版あり
『自分を信じるということ ありのままで生きる』 — 和田秀樹 著

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「わたしはわたしでいい」
そう思えるだけで、人生は輝き始めます。

45万部のベストセラー『感情的にならない本』の著者が、
長年書きたかった究極のテーマ!

「自己肯定感」よりずっとわかりやすい、
「自分を信じるということ」

自分を信じることは、いくつになってからでもできる!

幸せに生きるためには、自分を信じればいい。
私自身、そのことに気づくまでに長い時間がかかりました。
この本では、「自分を信じる」とはどういうことなのかを、
いくつもの例を挙げながら説明していきます。
「ではどうすれば自分を信じることができるか」という疑問にも、
可能な限り答えていきます。

自分を信じることの第一歩は、自分の素直な感覚に従って行動することです。
うまくいかないときでも、「ダメな自分」を信じてあげてください。
そして、「本当はどうなりたいか」という心の声を、聞いてみてほしいのです。
その願望を見つけることが、自分を信じることにつながります。



<まえがきより>

 ある40代の女性がこんなことを話してくれました。
「わたしはみんなに『幸せそうでいいね』って言われます。
そのたびに落ち着かない気持ちになるんです。
とくに不幸だとは思いませんけど、自分を幸せだとは思えないし、
これから先に幸せな自分をイメージすることもできないからです」

 精神科医はふつうの人からふつうの場所で、
つまりとくに悩みもなさそうな人からお茶を飲んでいるような席で、
ぽつんと不安を打ち明けられることがあります。
 その人はたぶん、こちらの答えを求めているわけではないと思います。
ただ何となく、せっかくこうして向き合っているんだから
ちょっと話してみようかなという気持ちになっただけだと思います。

 けれども、ふつうの人、ふつうに見える人の不安や悩みの中には、
わたしにとってすごく答えのむずかしいものが含まれていることが多いのです。
これがもし、診察室で向き合う患者さんでしたら、
逼迫した様子で自分の不安をぶつけてくれたり、
わたしがあれこれ問いかけたり頷いたりするうちに解決の糸口が見えてきます。
差し当たって、どうすればいいのかという対処の仕方もアドバイスすることができます。

 でもふつうの人は、いま現在、ふつうにやっている人です。
周囲の人たちも、「あの人は仕事も頑張っているし、
周りの人たちとも仲良くやっている」と思っています。
そういう人に、仮に悩みや不安があったとしても
「そんな深刻なものじゃないだろう」と考えるでしょう。

 ところが、この女性のように、
漠とした不安や戸惑いをいつも心の奥に抱えている人が、今の時代には大勢います。
それが何かのきっかけで強まってくると、いままではなるべく見ないように、
考えないようにしていた自分の心の奥に潜むものを正視するようになります。
不安や戸惑いがどんどん膨らんでくるのです。

 とくに多いのは、「自分は幸せなんだろうか」という気持ちです。

 裕福とは言えなくても生活は安定している。
 仕事も人間関係もとくに大きな問題はない。
 とりあえず健康だし、家族もみんな元気。

 それなら幸せなはずなのに、自分を幸せはと思えない。
いまの暮らしを守れたとしても、これから先、幸せになれるとは思えない。
そういう人に、果たして精神科医のわたしにどんなアドバイスができるのだろうか。

 そう思うことがしばしばあり、そしてやっと答えが見つかりました。
短い言葉で十分だと思います。
「もっと自分を信じてください」

 わたしたちは、いちばん大事なことを忘れていないでしょうか。
 仕事が忙しくて毎日、何かに追いかけられるような気持ちで過ごしているとき。
 周囲に人たちに気を遣い、いまの自分を守ることだけ考えているとき。
 息苦しいな、窮屈だなと思いながらも「でも我慢しなくちゃ」と言い聞かせるとき。

 とにかく自分を取り巻くさまざまなものに合わせたり振り回されたりしながら暮らしているとき、
自然に備わっていたはずの感覚とか素直な願望を封じ込めてはいないでしょうか。
「わたしはこう感じる」「わたしはこう思う」「わたしはこうしたい」といった、
いわば裸の自分が上げる声や欲求を、無視していることはないでしょうか。

「自分を信じる」というのは、そういう素顔の自分を信じるということです。
自分の声に従うということです。

 あなたがいちばん幸せだったとき、あなたはいつも自分の素直な感覚や願望に従っていたと思います。
 そこから生まれる楽しさや、伸びやかな気持ちこそがあなたに幸福感をプレゼントしてくれたのではないでしょうか。
 いまよりもう少しでいいから、自分を信じてください。
「そういえば、幸せってこんな感じだったなあ」と、きっと気がつくときがくると思います。
これから先の人生にも、幸せに生きていこうという勇気が湧いてくると思います。

 幸せに生きるためには、自分を信じればいい。
 私自身、そのことに気づくまでに長い時間がかかりました。
 今は、その大切さと必要性を痛感しています。
 そこで本書を通じて、自分を信じるということはどういうことなのか、
 そして、どうすれば自分を信じられるようになるかを考えてみることにしました。

 もちろん、そんな簡単なことではないかもしれませんが、
このことについては自分を信じることにしようというちょっとした決意が、
あなたを変えていく、幸せにしてくれると私は信じています。
 今がなんとなく幸せと思えない、自分のことがちょっと嫌で変えてみたいと思う方のお役に少しでも立てたら、
著者としてこのうえない幸せです。