45分でわかる!放射能汚染の基礎知識。(朝長 万左男 著)
●内容紹介
2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0の大地震が東北・関東地方を襲った!
史上最大級の大地震による福島原発の事故は「レベル7」に達し、漏れ出した放射性物質による被害は、土壌の汚染、野菜の汚染、水の汚染、海産物の汚染などを引き起こしている。避難勧告のエリアも広がり、多くの住民が不安で、不自由な生活をしている。
そこで、放射能(汚染)についての正しい知識・情報を放射能汚染の専門家に提供してもらい、放射能に対していたずらに不安がる必要はないことを訴えたい。中高生にもわかりやすく読めるように「45分でわかる!」シリーズの1冊として刊行する。
質問内容は以下のようなものが約40項目。
・放射能の影響はどの距離まで広がるのか?(安全圏はどこまで?)
・被爆レベルと健康・病気との関係は?
・放射能はカラダに何がどう作用するのか?
・被爆したらどうなる? どんな症状が出てくる?
・被爆したらどうすればいい? 治療法、生活の仕方
・被爆したら何科に行けばいいのか?
・被爆した際に自分でできる除染方法は?
・被爆を防ぐにはどうしたらいい?
●著者紹介
朝長万左男 ともなが・まさお
日本赤十字社長崎原爆病院院長。1943年長崎市生まれ。2歳のとき、母親とともに爆心地から2.7kmの距離で被爆。長崎大医学部卒、同大学で40年間血液内科医として被爆者医療にあたる。カリフォルニア大留学、長崎大教授を経て09年より現職。長崎大原爆後障害医療研究施設(原研)元施設長。チェルノブイリや福島原発事故では医療支援等を行う。核戦争防止医師会議IPPNW全地域代表理事、NGO地球市民集会ナガサキ実行委員長、高齢被爆者の苦難と祈りを描くドキュメンタリー映画「夏の祈り」(監督:坂口香津美/2012年公開)に出演・医学監修。