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すべてのことはメッセージ 小説ユーミン(山内マリコ 著)

すべてのことはメッセージ 小説ユーミン

— 山内マリコ 著
  • ページ数:380頁
  • ISBN:9784838732241
  • 定価:1,980円 (税込)
  • 発売:2022.10.27
  • ジャンル:小説
電子版あり
『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』 — 山内マリコ 著

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酒井順子さんから推薦コメントをいただきました。 

  日本はいかにして、「ユーミン」を生み出したのか。
 「ユーミン」はいかにして、時代を生み出したのか。
  答えはこの小説の中に。

永江朗さんから推薦コメントをいただきました。

 60年代後半の音楽シーンが生き生きと描かれている。
 英米のロックへの憧れと影響、GSブームから日本のロックへ。
 ミュージシャン荒井由実は、その時代のなかから生まれた。

メディアで話題!

 週刊文春(11.24号)、週刊現代(12.3号)、ダ・ヴィンチweb(11.27配信)、
 週刊朝日(12.2号)、週刊ポスト(11.18・25号)、週刊女性(11.29号)など……。

1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。
のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能は
いかにして世に出たか――。
八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。
グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。
米軍基地、ジャズ喫茶、ミュージカル『ヘアー』、伝説のレストラン キャンティetc.……
次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。
少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。   
名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー

◆松任谷由実さんから寄せられたコメント

これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない。
山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、
私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。
これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが得られなかったとしても仕方ない。
正に、”事実は小説よりも奇なり”。
ひとりの特異な少女が、50s、60s、そして70sの、
東京カルチャーとカウンターカルチャーに彩られ、特異なまま大人になってゆくお話。
山内さんの大いなる好奇心が、私自身もすっかり忘れていた愛を、思い出させてくれた。
こんな機会を与えていただけて、本当に良かったと思う。
つくづく私は、”ユーミン”以外のものにはなれなかったのだなあと、
覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。 

◆目次

第一章   八王子の由実ちゃん
第二章   ピアノ、清元、サウダージ
第三章   立教女学院とパイプオルガン
第四章   マギーと立川基地
第五章   らせん階段の家
第六章   フィンガーズ・デイズ
第七章   一九六九年
第八章   カルチエ・ラタン的御茶ノ水
第九章   セブンティーン!
第十章   ハロー、キャラメル・ママ