「なんとなく不調」の原因かも!? 大人のフードアレルギーを治す食べ方(宮澤賢史 監修)
テニスのノヴァク・ジョコビッチが遅延型アレルギーのグルテン不耐症を克服して世界一に返り咲いたのは有名なエピソードです。
日本人の2人に1人が何かしらのアレルギーをもっているといわれています。
くしゃみ、鼻水、じんましん、ぜんそくなど、いわゆる自覚症状を感じればアレルギーなのだと自分でも認識しやすいでしょう。
でも、ちょっとした頭痛、食後に眠くなる、ときどきお腹がゆるくなる、倦怠感などの症状を、
アレルギーと自覚できる人は、どれだけいるでしょうか。
小さな不調は「いつものことだから」、「体質だから」と思いがちです。
でも不調には必ず原因があり、その多くが身近な食べ物であることがいま、徐々にわかってきています。
通常のアレルギーの免疫抗体とは違う抗体が、特定の食べ物に過剰に反応し、体のあらゆる場所に炎症を起こします。
症状はそれほど重くなく、病院に駆け込むほどでもない。
何より発症が数時間後?翌日ということもあるので、食物との因果関係に気づかないことがほとんどです。
これを「遅延型フードアレルギー」と呼び、なんらかの不調がある人の9割が、遅延型フードアレルギーをもっているともいわれています。
原因となる食物は、これまで毎日食べてきたもの、好きなもの、健康のためにと極端にたくさんの量を食べるようになったものであることが多く、
閾値を超えてしまうことで体が過敏に反応します。そして大人になって突然発症することが多いのも特徴です。
特にメンタルの不調。これも実は遅延型フードアレルギーの見逃せない症状です。
食物でアレルギーを起こすのは腸のバリア機能が衰えているため。
それを改善することが根本的な解決策になります。そして腸が健康な状態に戻れば、また好きな食べ物が食べられるようになります。
アレルギーといっても、食物を除去するだけでは意味がありません。
目指すのは「なんでも食べられる体」なのです。
本書ではフードアレルギーに負けない体を作る「腸の修復・改善レシピ」を
①水溶性食物繊維②不溶性食物繊維③ねばねば食品④オリゴ糖⑤グルテンフリー、のテーマでたっぷりと紹介。
体にいいだけでなく、本当においしいレシピばかりです。