おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2(村上 春樹 著 大橋 歩 画)
●内容紹介
1、人の悪口を具体的に書かない 2、言い訳や自慢をなるべく書かない 3、時事的な話題は避ける。これが村上春樹さんがエッセイを書く時に自ら課したルールだそうです。そんな法則に則って書かれた、どうでもいいようだけど、やっぱりどうにも読み過ごすことが出来ない、心に沁みる興味津々のエピソード。
究極のジョギング・コース、オキーフのパイナップル、ギリシアの幽霊、あざらしのくちづけ、、、、
うーん、なるほど。いやあ、ほんとに。マッサージのように、心のこりをときほぐしてくれるハートウォーミングな語り口。それに彩りを添えてくれるのは、大橋さんの美しい銅版画。
10年ぶりに帰ってきた、アンアン連載の伝説のエッセイ『おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2』。村上さん曰く「“日本でいちばんおいしいウーロン茶”を目指して書いた」エッセイ。肩の力を抜いて、気楽にご賞味ください。
●著者紹介
村上春樹/1949年1月12日生まれ。 小説家、早稲田大学卒業後ジャズ喫茶の経営を経て、1979年『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を受賞しデビュー。 1987年発表の『ノルウェイの森』はベストセラーになる。その他の主な作品に、『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワ ンダーランド』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』など。日本国外でも、評価が高い。デビュー以来、翻訳の活動もしており、スコット・フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァー、レイモンド・チャンドラーなど、多くの訳書がある。
大橋歩/イラストレーター。1940年、三重県生まれ。多摩美術大学卒業。'64年、「平凡パンチ」の表紙イラストでデビュー。その後、雑誌や単行本、広告など、 多様なジャンルで活躍。'02年、企画編集・取材・ 撮影をすべて自身で行う雑誌『アルネ』を創刊。