第3回
親子で夢中です。

冬です。冷たい風で鼻先を真っ赤にしながら、駅から自転車を漕いで帰ります。

芯から冷え込んだからだをあたためる夕ごはんが食べたいなあ、そんなときのレパートリーに仲間入りしたのが、今号の取材で出合った群馬県の郷土料理「ひもかわ」です。

ひもかわは、きしめんのような幅広のうどんです。“もり”にすればつるりとのどごしいいし、“カレー”も麺によく絡まるし。取材したライターさんは明太子とマスカルポーネでパスタ風に、なんてアレンジも楽しんだそうです。が、この季節に食べたいのは、なんといっても“煮込み”です。

大根、人参、しめじ…野菜を炒めて煮込んだけんちん汁に、ゆでたひもかわを投入するだけ。仕事を終え、保育園へ迎えにいき、と忙しい夕どきに、野菜たっぷりの一品が簡単にできあがります。

我が子もはまったみたいで、手で掴んではずるずるっとすすり、大人の分がなくなっちゃうよ〜、と心配になるほどでした。野菜もたくさん食べてくれるのも、ありがたい。

地元以外ではなかなか見ないかもしれませんが、見つけたら、ぜひ。おすすめですよ〜。