第5回 3月11日。
てんてこまい記
クウネル編集部の若年寄りこと永田です。育児休暇を経て、二児の母となって戻ってまいりました。仕事と子育てにますます追われる日々をつらつらと書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
第5回
3月11日。
先日の地震で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。自分自身が感じた揺れの衝撃、テレビで見た痛ましい映像、いろいろなことがないまぜになり、不安で心がいっぱいになっています。でも、少しでも前に進まなくては。いま自分にできることを問いながら、日々、動いていきたいです。
地震の日、私は東京・銀座の編集部にいました。電車の復旧の見通しが立たない中、保育園に預けている子供を引き取るため、歩いて帰ることを決めました。
約20キロ。事前に保育園に災害時の行動予定を提出しており、地図の上でシミュレーションはしたことはあったのですが、実際には歩道の渋滞、トイレや公衆電話の行列、空腹、夜の風の冷たさ…とその場になって初めてわかることが、たくさんありました。そして携帯電話。通話もかからず、メールも届かず、安否の確認ができないままに電池だけがどんどん減っていきます。
とにかく少しでも近くへ、いう思いだけで歩きました。結局4時間半かかり家へ辿り着きました。
いろいろなものに頼りすぎていたこと、いざというときの備えをろくにしていなかったこと…。これからに向け、考えさせられることがたくさんでした。