YUCARI Vol.03(マガジンハウス 編)
この国で育まれてきた伝統文化や生活習慣を紐解き、これからも大切にしたいモノコトヒトを見つめなおすカルチャー誌『YUCARI』。
第3号のテーマは「古都」。
歴史的な建造物や古い街並みが残る京都や奈良、鎌倉。数百年から千年近くかけて育まれてきた「伝統」や「習慣」に囲まれ、それぞれの街で繰り返されている「古都の暮らし」とはどんなもの?
実際に古都で暮らす人たちは、「街なのに自然が身近で、季節を日々感じて過ごすことができる」「地域の人と人との距離が絶妙で、暮らしの中でお互いを少しずつ高め合っていける」「伝統的な美しいモノに触れる機会が多く、モノを見る目、センスを養える」などと、古都の暮らしの素晴らしさを語ってくれました。
古都の暮らしには、人から人へと受け継がれてきた「生活の知恵」や日常に刺激を呼び込む「粋な習慣」、地域のコミュニケーションを円滑にする「優しいしきたり」などがあり、魅力がいっぱいのようです。
古都に憧れ、京都へ移住し、現在は伝統的な町家で暮らしている30代の女性がこんなことを言っていました。 「古都らしさって、日本らしさなんですよね」 そう、古都には日本の魅力が凝縮されているのです。
【特集の内容】
・古都で暮らす魅力。
京都、奈良、鎌倉に暮らす8人の男女の暮らしぶりを拝見。日常生活の中から古都の魅力を探し出しています。
・古都で育まれている大切なモノとコトの紹介。
「お裾分け」「門掃き」「一見さんお断り」「地蔵盆」「茶粥」など興味深い慣習をピックアップしています。
・古都好きのための「町家暮らし案内」。
伝統的な京町家で暮らすためのイロハを詳しく伝授。借りる、購入、リノベーション。町家での自分の暮らしが想像できます。不動産情報も(庭付き町家の賃料、なんと1ヶ月数万円から)。
・古都の食卓を彩る旬の野菜。
京野菜、大和野菜。伝統野菜を使った料理(レシピ付き)や、レンバイで売られる鎌倉野菜など、古都における旬の野菜との付き合い方をレポートしています。