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YUCARI vol.27 歌舞伎への誘い(マガジンハウス 編)

YUCARI vol.27 歌舞伎への誘い

— マガジンハウス 編
  • ページ数:100頁
  • ISBN:9784838751273
  • 定価:713円 (税込)
  • 発売:2016.07.20
  • ジャンル:実用
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『YUCARI vol.27 歌舞伎への誘い』 — マガジンハウス 編

紙版

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英国でシェイクスピアが活躍し、イタリアにオペラが成立した同じような時代に、歌舞伎は誕生しました。出雲阿国(いずものおくに)という女性発案の「かぶき踊り」が始まりといわれています。その後、遊女歌舞伎や若衆歌舞伎が登場しますが、その都度、風俗の乱れを理由に江戸幕府が禁止し、男性だけの「野郎歌舞伎」へと移行していきます。
元禄期には、江戸歌舞伎、上方歌舞伎と東西で発展。江戸の代表は隈取りをして見得を切り、六方を踏む「荒事」の初代市川團十郎。上方は優美な芸の「和事」を得意とした初代坂田藤十郎。歌舞伎は、伝統を受け継ぎつつも時の流れとともに変容するのです。
近年では、1986年に二代目市川猿翁が現代風のスーパー歌舞伎を披露。続いて四代目市川猿之助がスーパー歌舞伎Ⅱへと昇華させ、昨年はあの「ワンピース」を上演、主人公・ルフィを演じました。十八代目中村勘三郎の平成中村座は、新しい若いファンを獲得に貢献、今日では子たちに受け継がれています。
歌舞伎は、誕生当時から根底にある庶民のパワー、反骨精神を失うことなく、それでいて時代とともにいつも進化しています。伝統芸能でありながら、常に時代の最先端! それが歌舞伎だと思います。
「YUCARI」27号の特集は「歌舞伎への誘い」です。

<特集内容>
・いつでも時代の最先端 歌舞伎はこんなに面白い!
・歌舞伎の歴史。
・松嶋屋に見る、歌舞伎の伝承とは?
・一筋の芸に向き合って …… 祖父から父へ、そして子へ。
・楽しむために知っておきたい、歌舞伎の舞台と音楽。
・片岡孝太郎さんの楽屋支度を追う。いざ、舞台へ。
・歌舞伎を支える裏方さんの仕事。
 ①大道具 …… ダイナミックな世界観を作り上げる。
 ②小道具 …… 動くものは全て担当。
 ③衣装 …… 織り、刺繍、染めなどの伝統技術。
 ④鬘作り …… 役者の頭にぴったりと合わせて。
 ⑤床山 …… 失われつつある日本髪を日々結い続ける。
・さあ、歌舞伎を見に行こう! 全国劇場案内。