YUCARI Vol.05(マガジンハウス 編)
『YUCARI』は、人や地域のつながりを大切にし、日本の伝統文化や古くから伝わる生活習慣をひもとくことで、この国のモノ・コト・ヒトの素晴らしさを改めて実感するカルチャー誌。第5号のテーマは「日本酒」です。
お洒落なレストランでワイングラスに注いだ日本酒の繊細な香りや芳醇な味わいを楽しむグルメたち。スーパーやコンビニの棚にはカラフルで可愛いボトルの日本酒が。「スパークリング日本酒」も並んでいます。
近年、日本酒のイメージは変わりつつありますが、日本酒が祭事や行事に欠かせない大切なものであることに変わりありません。神酒として人と神を、また盃を酌み交わす者同士を結び続けています。今号はそんな日本酒の歴史を辿りながら、消費の減少と農村の高齢化・後継者不足から伝統的な酒造りが様変わりする中で、日本酒の新たな魅力を探ろうとする3人の若手杜氏・蔵元を取材しました。タンク1本から出発した女性の蔵元杜氏、稲作から醸造まで一貫して携わる酒造家、最年少で資格試験に主席合格した南部杜氏。酒造りには、いかに情熱が必要なのか、ひしひしと伝わって来ます。
もちろん、酒好きの方のために美味しいお酒やお取り寄せおつまみ、かわいい酒器、日本酒バーや居酒屋など、「家飲み&外飲み」情報も満載です。
また、レギュラー企画もパワーアップしました。日本各地で受け継がれてきた郷土料理のふるさとを訪ね、その料理を再現する「郷土料理めぐり旅」(第1回は雑穀王国・岩手県)やトップアスリートの食事の中から、一般の方に参考になるレシピを紹介する「日本食に答えがある! さびないカラダを作るアスリートの知恵」(“ごはん”中心の食事)、身近な草花で手軽な生け花のレッスン「1輪からの花のあしらい」(花道家・大久保有加さん)、世界中から称賛される日本各地の伝統工芸を体験する「今日の手習い」(今回は肥後象眼=ひごぞうがん)などなど。存分に楽しんでください。