相手の失敗を願うのではなく、
ベストを尽くし合って勝つ！

体操競技部が練習を行う体育館をのぞくと、室内には軽快なRADWIMPSの曲が流れ、とても和やかな雰囲気。本誌の撮影が始まり、早坂選手がテレながらもカメラマンのリクエストに応えてくれていると、周りで練習していたチームメイトから冷やかしの嵐。選手の親密さやチームワークの良さがひしひしと伝わってくる。「本当にみんな仲がいいと思います。練習中にはいろいろとアドバイスをし合っています。僕が見ていて、気付いた点があればすぐに言ってあげるし、僕もわからないことがあったら他の選手に何でも聞きます。みんな信頼の置ける仲間たちです」

ただし、どんなに仲のいいチームメイトでも、ときには厳しいライバル関係に。「個人戦ではライバルですね。でも、相手の失敗を願うのではなく、お互いにベストを尽くし合って勝ちたいです」

4月には、体操選手にとって重要な大会『全日本体操競技選手権』が控える。「ルールが大幅に変わるので、演技構成も修正して臨むことになると思います。個人総合で12番以内がナショナルチーム入りなので、1桁の順位に入ることを最低目標にしています。昨年は4位だったので、できればそれ以上を狙いたいです。4月は勝負のとき。がんばります！」