マガジンワールド

林田至史選手が登場!(空手) team:高栄警備保障 『LOCKERROOM』1129号 はみだしレポート

『LOCKERROOM』1129号 はみだしレポート 空手 林田至史選手team:高栄警備保障

本誌連載「LOCKERROOM」で、紹介しきれなかった写真&こぼれネタをお届け!
image

中学の全国大会での敗北が
空手魂に火をつけた!

「しゃべるのヘタくそなんで…こういう取材には向いてないんです。でも、がんばらなきゃと思って(笑)」と、ややとまどいつつも、一生懸命話してくれた林田選手。彼が空手を始めたのは4歳のとき。5つ上の兄の影響で始めたものの、最初は消極的な気持ちだったと言う。「昔は兄にビシバシ厳しくやられて、どちらかというとやらされている感覚でした。あと、自分も県大会では1位を取ったりしていたので、何となくやめられずに続けていて…」。そんな林田選手の心に変化が生まれたのは高校進学を迎えたとき。「中学で出場した全国大会で負けてしまい、やっとやめられると思ったのですが、負けたら負けたですごくイライラして。このまま地元長崎の高校で空手を続けたとして、県大会では優勝しても、全国ではきっと勝てない。それなら強い学校に行って、がんばってみようと思いました」

地元を離れて岡山の強豪校へ進学し、大学時代には全日本学生空手道選手権で2度優勝。輝かしい結果を残す。そして、3年後には東京五輪が待っている。林田選手の専門である「形(かた)」は、ここ最近ずっと日本人選手が世界チャンピオン。しかも、「形」で五輪に出場できるのはたったの1名という狭き門だ。自身も「まだ、“オリンピックに出場して金メダルを取ります”なんて言える実力はない」と話す。それでも、取材終わり「期待しています」とエールを送ると、「期待していてください!」と力強い答えが。東京の舞台で林田選手の躍動する姿を見るのが今から待ち遠しい限り。

こちらの質問に身振り手振りで答えてくれた林田選手。
こちらの質問に身振り手振りで答えてくれた林田選手。
birthday : 1994/1/25
blood type : O
height : 169cm
birthplace : NAGASAKI
はやしだ・ちかし/5つ上の兄の影響で、4歳から空手を始め、空手の名門・帝京大学に進学。在籍時には、全日本学生空手道選手権(個人形)で、2年連続優勝。平成28年度全日本強化選手の団体形(かた)メンバーに選出されるなど、期待の若手。


※この記事は、Hanako1129号掲載の「LOCKERROOM」で紹介しきれなかった写真&こぼれネタです。
photo: Rie Odawara text&edit: Naoko Sekikawa