第12回
使ってなんぼ。

本誌プレゼントの応募はがきには記事の感想を書いてもらっていますが、55号では「われら、切手部」企画への反響を多くいただきました。「この切手、私も持ってる！」とにんまりした、という人、私も切手部やってます、とか、入部希望です、と書いてくれた方も。実際にたいせつな切手を貼って送ってくれたものもあって、もらったこちらも嬉しくなってしまいました。

誌面に出てくるような古い切手もたしかにすてきですが、このごろの切手もなかなか楽しいのですよ。「郵便創業100年」「地下鉄50年」など、「○周年」をテーマにしたものは昔から多いのですが、最近では米国への桜寄贈100年、とか牧野富太郎生誕150年、とか、そこ？と思うような場所を突いてきて、おもしろい。

集めてはいるものの、かわいい絵柄を出し惜しみがちな私。「使ってなんぼ、の切手部です」という切手部のみなさんの言葉を胸に、取材以降は張り切って貼るようにしております。

そして気づきました。額面を合わせつつ絵柄や貼る位置を計算するのは、文面を書く以上に悩ましい、と。考え始めるととてつもなく時間がかかります。頭の体操としても、手紙を出すのはおすすめできそうです。