プラスワン講座 第13回『女性ホルモン連続特別講座 第3回目』報告レポート
【クロワッサン倶楽部会員限定】 クロワッサン学園 プラスワン講座
第1部 女性ホルモン連続特別講座 3回目/全4回
第2部 自律神経を整える深呼吸洗顔
第1部 女性ホルモン特別講座 Part3
「女性ホルモンと自律神経」
2014年8月の特別講座は、カルチャーワークス(渋谷)にて開催。第1部は、婦人科医・対馬ルリ子さんによる講義「女性ホルモンと自律神経」です。
まずは、女性ホルモンの変化や女性が気をつけたい健康トラブルなどについてレクチャー。「女性が男性よりも寿命が長い理由、これには、女性の健康や命を守っている女性ホルモンが関係しています」と対馬さん。
ところが、女性ホルモンの分泌量は38歳くらいから減り始め、40代後半ぐらいから激減。「50歳ぐらいで閉経すると、それ以降は女性ホルモンの〝守り〟のない生活に入ります。閉経後の女性は、高血圧などの生活習慣病をはじめ、アルツハイマー、骨粗鬆症、甲状腺の病気などにかかりやすくなります。こうした知識を得ておいて、早いうちから予防策をとっておきたいですね」
女性ホルモンのバランスが崩れると、自律神経失調症にもかかりやすくなります。対馬さんによると、女性には、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量がガクンと下がる時期が3つあり、それは月経前と産後、そして更年期(閉経を挟んだ前後10年間)。このうち更年期には、疲れやすい、イライラする、汗が大量に出るなど、原因不明の不定愁訴、いわゆる更年期症状が多くみられます。
「これは、女性ホルモンと自律神経が、どちらも脳の視床下部という部分でコントロールされているからなんですね」と対馬さん。
閉経に向けてエストロゲンの分泌が激減すると、脳は卵巣に分泌を促します。しかし、「衰えた卵巣は脳の命令に応えられないので、脳が焦ってパニックを起こしてしまうんです。すると、つられて自律神経や情動系、免疫系にも乱れが生じてきます。その結果、暑くもないのにほてる、めまいや動悸がする、イライラする、落ち込むなどの症状が現れるのです。免疫系の働きも下がるので、じんましんが出たり、甲状腺の病気、関節リウマチなどの自己免疫疾患も起こりやすくなりますね」
最後に、自律神経を整える方法をアドバイス。「自律神経には、交感神経と副交感神経という、対照的な働きをする2種類の神経があります。このうち副交感神経は心身をリラックスさせ、休息させるための神経で、呼吸や嗅覚、触覚などを通じてアプローチすることができるんです」。例えば、ゆっくりと呼吸をしたり、香りを嗅いだり、マッサージを受けたりすると、副交感神経が活性化され、ホルモンの働きもよくなるのだとか。
「こうしたことを知っていてセルフケアをするのと、何もしないのとでは、更年期以降の生活の質に差がでてきます。女性の健康はホルモンの動きとの関連が大きいので、自分の健康状態とホルモンの状況をわかった上で、自分の健康を守り、体づくりをしていくことが大切ですよ」
講義では、検診の上手な受け方などもアドバイス。参加者からは、「女性ホルモンと病気の関係が参考になった」「更年期への備えをしっかりしようと思った」「母がリウマチなので、私も検診を強化したい」などの感想をいただきました。
産婦人科医・医学博士
【講師プロフィール】
書著に『恋より美容液よりシンデレラホルモン 女性ホルモン力をあげてキレイになる実践法』(経済界)、『大人女子ホルモン危機をのりこえる!!』(宝島社)ほか多数。TVや雑誌、新聞などでも活躍している。
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第2部
自律神経を整える深呼吸洗顔
第2部の講師は、「深呼吸洗顔」の考案者で、すっぴん美肌を目指すスキンケアブランド、レナジャポン代表の蟹瀬令子さん。
「自律神経のバランスを整えるには、朝は副交感神経から交感神経に、夜は交感神経から副交感神経に、ゆっくりとギアチェンジさせればいいのです。それには、毎日行う洗顔がぴったり。〝深呼吸洗顔〟で、自律神経を整えましょう」
早速、1人の女性をモデルに、蟹瀬さんによるレクチャーがスタート!
なんと蟹瀬さんは普段からスッピン! そのことを知った参加者たちは、蟹瀬さんの一挙手一投足に目が釘付けです。
「洗顔を、無意識に済ませていませんか? ゴシゴシ洗いはしみ・シワのもと。一方、深呼吸洗顔は、太極拳のようなゆっくりとした動きが特徴。ビックリするほど優しいタッチで行うので、とても気持ちがいいんですよ」
講義は、生クリームのような泡を素早く手で作るコツ、深呼吸洗顔のポイント、すすぎ方のコツと順番に進みます。
「深呼吸洗顔をした後は、血行がよくなるので美容成分が入りやすい肌になります。また、気持ちよさが脳に伝わり、心も整います。朝は元気になり、夜は質のよい睡眠がとれて肌にもよい効果が!」と蟹瀬さん。深呼吸洗顔は、女性ホルモンが減り始めた年代の女性にぴったりの洗顔法なのです。
講義では、深呼吸洗顔の大事なポイントとして、良質の泡を作ること、〝吸う・吐く〟を3対7の長さにしてゆっくりと呼吸し、息を止めないこと、指の腹を使って泡を動かしなでる感じで洗うことなどを教わりました。すすぎに使うお湯は体温ぐらいが適温。「上がれ上がれという気持ちで、お湯はゆっくり下から上にかけましょう。お湯をかけるたびに、息を深く吐くことを意識して」(蟹瀬さん)。
すすぎを終えたモデルの肌は、透明感がアップして、ワントーン明るい肌に!
確かな効果を目の当たりにして、参加者からは「今夜すぐにやってみたい!」「洗顔法で肌が変わることがよくわかった」などの声があがりました。質問タイムには、「(洗顔で)娘のニキビもよくなりますか?」などの声も出ていました。
講義終了後には、自由参加で泡立てレッスンの時間を設けました。また、今回はお土産としてレナジャポンのサンプルや蟹瀬さんのサロンで行う「洗顔レッスン無料チケット」をプレゼント。どれも、参加者たちに大好評でした。
【講師プロフィール】
生鮮食品第一号のブランド化「ヨード卵・光」や、ユニ・チャーム「ムーニー」を生み出すなどコピーライターとして活躍。当時まだ少なかった女性コピーライターとして内外の大きな注目を集める。1986年家族で米国へ遊学。ミシガン大学ビジネス学科にてマーケティングや新商品開発などを学ぶ。帰国後、博報堂生活総合研究所主任研究員などを経て、1993年に独立。クリエイティブ・マーケティング会社、㈱ケイ・アソシエイツを設立。ケンタッキー・フライド・チキンの「ハーベスター」やエスティローダー の「オリジンズ」の開発・ブランディングを手掛け、業界初の「クリエイティブ・マーケッター」としての地位を確立。1999~2005年ザ・ボディショップ・ジャパン代表取締役社長就任。ブランド価値を再生させて、業績の急回復を成し遂げる。2006年代表取締役退任、特別顧問を務める。 今までの経験・知識を元に自らの集大成として2007年レナ・ジャポン・インスティチュート㈱を設立。家庭や仕事と忙しい日々を送る現代女性の為に「シンプル&エレガント」「スキンケアは保湿にあり」をキーワードに、スキンケアブランド「LENAJAPON(レナジャポン)」を誕生させた。また、同年「さくら芸術文化応援団」を設立。毎年、春に行われる「あなたのさくら色」コンテストを通じて、日本の若者の芸術文化活動活動の支援を行っている。男1女の母。夫は、ジャーナリストの蟹瀬誠一氏。
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年に1、2回行われる「クロワッサン学園」とは別に、クロワッサン倶楽部の会員のみなさまを集めて、月1回程度、都内のカルチャースクールなどで小規模の講演会や講習を行います。
イベントの参加者募集は倶楽部会員の限定メルマガから行っております。
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日時:平成26年8月22日(金) 13時30分~15時30分
渋谷・カルチャーワークス(東京都渋谷区神南1-12-10)
定員:20名
締め切り後、すぐにメールにて当選された方には連絡をさせていただきます。