プラスワン講座 第5回『東洋医学から考える美容と健康』報告レポート
【クロワッサン倶楽部会員限定】 クロワッサン学園 プラスワン講座
第5回
冬のキレイと元気を手に入れるセミナー
東洋医学から考える美容と健康。
テーマは「東洋医学から考える美容と健康法」。自分の体の性質(タイプ)を知り、弱点を改善するための生活方法と食について、薬日本堂株式会社の薬剤師・斎藤友香理さんからアドバイスを受けました。今回紹介されたタイプの分類は、「木」「火」「土」「金」「水」の5タイプ。五行の考えに基づいており、同じ人でも季節によってタイプが変わったりもするし、いくつかのタイプにあてはまる人もいるそうです。
たとえば「水」タイプは、足腰のだるさや腰痛を感じやすく、腎臓系・婦人科系が弱く、むくみやたるみ、髪のパサつきや白髪、シミなどが気になる人。冬に多くなり、また、年齢を重ねた女性にも多くなるこのタイプには、足腰など下半身を鍛え、食としては、黒いもの(黒ゴマや小豆、海藻類)を取り入れることがおすすめ。斉藤さんもアンチエイジングのために家では黒米を食べることにしているとか。
「体を温めることも大切です。温めるには、全身を温める方法と末端を温める方法がありますが、もしも末端をということなら、首の後ろと腰と足首の3点を。これらのくびれている箇所は血管が集中しているので、ここが冷えると全身が冷えてしまうんです。ドライヤーをあてるだけでも血流がよくなり、全身にもきいてきますよ」(斎藤さん)
温める食として手軽なのはシナモン。「冬は、紅茶にシナモンと黒糖を入れてみてください」
「漢方を特別なものと考えている人もいると思いますが、煎じて飲むあの独特な香りの薬だけが漢方ではなく、身の回りにある食や考え方そのものが漢方。体に不調を感じたとき、それを体内バランスの乱れと考えて、乱れを整えるために取り入れる考え方です。実は、漢方薬局での相談で多いのがダイエット。そして、冷え、疲れ、肌荒れ、肩凝りと続きます。病名はつかないけれど、不快で不調でつらい。漢方はこれを立て直すのが得意なので、みなさんもご利用くださいね」
講座の後半では、冬の肌トラブル解消におすすめのハトムギパックを参加者みんなで手作り。ハトムギ(水をめぐらせて肌をなめらかに)を精製水で溶き、ヨーグルトかはちみつを加えたパックで、週に1回くらい、入浴時に顔に塗布し、3~5分後にぬるま湯で洗い流して使う。お悩み別に和漢植物美容液も。たるみが気になるならニンジンエキス、かさつきにはトウキエキスといった具合に選んで1~3滴プラスし、いつものスキンケアのグレードアップもできる。
「ちなみに、洗顔の際は、泡を1回めは上から下に。というのも毛穴は下向きにあいているのでそこに入らないように。で、そのあとは、下から上へ円をかくようにくるくると、と覚えておいてください」
この冬は、体を温めて週1回のハトムギパックを。風邪などをひかずに肌も体も元気で乗り越えたいものですね。
薬日本堂漢方スクール 講師・薬剤師
【講師プロフィール】
年に1、2回行われる「クロワッサン学園」とは別に、クロワッサン倶楽部の会員のみなさまを集めて、月1回程度、都内のカルチャースクールなどで小規模の講演会や講習を行います。
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