222号:Foodパンとチーズとワインを買いに
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やっぱりワイン? 合わせてチーズ? おいしいパンも必須だね。
集まる人が笑顔になれる、最強のホムパのためのお店を選びました!
Photo: Naoki Tani
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ピルエット 虎ノ門
東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ
ガーデンハウス1F ☎︎03-6206-6927
営業時間/11:00〜21:30 無休
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ビストロ、カフェ、エピセリー(食材店)が共存するユニークな食の空間。入り口横の小さなワインセラーにある約300の銘柄は、すべて店で出しているのと同じもので、ソムリエのアドバイスのもとで選ぶことができる。「マイクロネゴス(小規模な仲介業者)や世代交代した若手の造り手が中心。バランスがよく、今すぐ飲んでおいしいものばかりです」と、シェフソムリエの大井充さん。コストパフォーマンスもよく、飲み頃のものが1000円台から手に入る。

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ジャジャ 神楽坂
東京都新宿区矢来町82 ☎︎03-5946-8771
営業時間/12:30〜15:30・17:00〜22:00、
日祝12:30〜20:30 定休日/火水
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今年の春、恵比寿から神楽坂に移転オープンした小さなお店。約220種のストックのなかには自社輸入のものも多く、「ブドウの質と人柄に納得した造り手ばかりです」と、店長の會澤奈津美さん。タケダワイナリー(山形)、リュードヴァン(長野)など、日本のワインも7蔵扱っており、時々訪ねていて、畑の様子、ワイン造りのポリシーを伝えてくれる。常時5〜6種そろう有料試飲で、ふだん手に取らない産地の魅力に開眼する人も多いそうだ。

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ランマス 下馬
東京都世田谷区下馬2-27-14
☎︎03-6453-2045 営業時間/10:30〜19:00
定休日/月(祝日の際は営業)
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世田谷公園の真向かいにあるプチメゾン。2カ所のショーケースに並ぶ約70種のチーズは、店主の富山和亮さん、妹子さん夫妻が、ヨーロッパ各地の生産者や熟成士を巡りセレクトしたものを中心に食べ頃を見きわめて販売している。「春夏は山羊、冬はウォッシュやラクレットなどがおいしいです」。おすすめのチーズは、少量から試せるテイスティングボックスで提供。おいしいベーカリーやワインショップも近くにあるので、一緒に回ればホムパの準備は万全だ。


ピアッティ 駒場東大前
東京都目黒区駒場4-2-17 ☎︎03-3468-6542
営業時間/11:00〜20:00
定休日/月火(祝日の際は営業)
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イタリアのどんな町にもあるサルメリア(保存食の店)。それにかぎりなく近いスタイルの店を営む岡田幸司さんは、食材を通して、イタリアの食文化を紹介したいと話す。チーズは乳質のよいもの、ワインは食事に合うものをそろえ、食べ方、飲み方の提案もしている。たとえばエミリア・ロマーニャ州のパルミジャーノ・レッジャーノとランブルスコ、トスカーナ州のペコリーノとサンジョヴェーゼ。相方しだいでおいしさは倍になると納得だ。


ホーフベッカライ・エーデッガー・
タックス 神田
東京都千代田区神田須田町1-25-4
マーチエキュート神田万世橋S3区画
☎︎03-5296-5777 営業時間/8:30(土11:00)〜21:00、日11:00〜20:00 定休日/不定休
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オーストリア第2の都市グラーツに400年以上続く、王家御用達のパン屋さん。海外支店はおろかグラーツ市内にも1軒しかない店と聞くと格式高そうだが、「腰の低い、ごく普通の町のパン屋なんです」とスタッフの加藤明子さんは話す。代表的なパンは、皇帝の王冠を模した〈ハンドカイザー〉。オーストリアで食べて以来、ずっと探し求めていたというお客さんも多いそう。味がシンプルなので、ハムやチーズをはさんでサンドウィッチにするのがおすすめ。
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ガーデンハウス クラフツ 代官山
東京都渋谷区代官山町13-1
LOG ROAD DAIKANYAMA5号棟
☎︎03-6452-5200 営業時間/8:00〜20:00
定休日/不定休
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ウッドデッキに沿った工房の窓の向こうで、職人さんたちがパンを作る様子がいかにもおいしそう。ヘッドベイカーの村口絵里さんは、国産小麦を使い分け、天然酵母を大事に育てながらパンに仕上げていく。なかでもおすすめは、カリッとしたクラストとみずみずしいクラムの〈カンパーニュ〉や、湘南小麦の風合いを生かした〈イングリッシュマフィン〉。香川のオリーブ生産者「SOUJU」とコラボして作る〈オリーブフォカッチャ〉も、止まらないおいしさ。

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